J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 この秋は世代やレコード会社をまたいでの意外なコラボが多く、J-POP界の活性化に向けて面白い動きだと思います。単に曲提供やカバーだけでなく共演までこぎつけたのには、夏に各地でおこなわれた野外音楽フェスティバルの影響もあるんでしょうか。しかもとってつけたような組合せではなく、互いの音楽性を認め合ったうえでの共演が作品から感じられるのは嬉しい限りです。ヒップホップ系で先行していたこの流れがJ-POPにも押しよせてきているのは大歓迎!!
 某音楽番組(←本当はバラエティだと思うけど)で、ダウンタウンの松本作詞+槇原敬之作曲→ダウンタウン浜田+槇原が歌うクリスマスソングのプロジェクトが進んでいます。小室哲哉と組んだH Jungle with T 以来の旋風を巻き起こすか今からひそかに注目してます(^^)。

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2004年11月分

● 木蘭の涙/佐藤竹善(withコブクロ) <今月のイチオシ>
新曲はスタレビの隠れた名曲(でもカラオケで歌うと淡々としすぎてつまんない^^;)。佐藤竹善は最近のソロでは洋邦問わずいい曲をカバーすることに徹してるんだけど、原曲のイメージを壊さずに声の力で自分の世界も引き出しているところはさすが。コブクロの絡み具合もいいね。

● 花/ORANGE RANGE 
僅差で次点。何やってもヒット確実状態の彼ら、いよいよリスナーを掴むツボを心得てきたね。構成は「ミチシルベ」の2番煎じ丸わかりなんだけど、映画主題歌「いま、会いにいきます」の足かせを乗り越えての直球勝負はお見事。第2のセカチュー現象を巻き起こすかみものです。

● CAROLS/浜崎あゆみ
avexのお家騒動に巻き込まれたりしたけど、アーチストとしてはいいペースで活動した1年だったんじゃないかな。で、早くも年末の音楽番組モードに突入!?「No way to say」に路線的には近い静の中にも芯を感じる楽曲。一時期ほどビブラートがかからなくなったのも◎。流石。

● 君の街まで/ASIAN KUNG-FU GENERATION
今年早くも4作め。サビの「音とびファルセット」はまだ持てる技術の外って感じもしたが、これが勢いって言うものなんですね。難解で手癖な詞も早速修正してきたのはお見事。アルバム前作〜一連のシングルがちゃんと繋がってるだけに、近日発売のアルバム間違いなく売れます!

● 光の中で/hiro
ジャズのカバーCD出したりしてたけど新曲はひさびさ。楽曲的には可もなく不可もなく。本人の希望だろうけど、安室の今の曲とすごくかぶる分損してるかも(比べると声の線がまだ細い分貫禄が・・・)。それと映画「デビルマン」主題歌はあまりにも事務所主導で唐突&強引では?

● 浪花いろは節/関ジャニ∞(エイト)
ついに全国発売。しかしジャニーズもNEWSのコンビニ先行発売とかいろいろ考えるね(^^)。演歌の記録を次々塗り替えているようですが・・・これって演歌? 内容はともかく少年忍者(「お祭りマンボ」歌ってた)みたくイロモノのイメージが消えずそのまま消えてしまわないか心配。

● 恋愛戦隊シツレンジャー/後浦なつみ
「後」藤真希+松「浦」亜弥+安倍「なつみ」による期間限定ユニット。現時点でのハロプロ最強メンバーが結集、つんくの最終兵器かと思われたが、タイトル見て曲を聴くことすらためらう人がファンの中にもいそう(ちなみに戦隊モノ主題歌じゃありません)。普通にやれば売れたのに。

● 永遠のともだち/Fairlife feat. AKIHITO OKANO from Porno Graffiti
水谷公夫(プロデュース)、春嵐(詞)、浜田省吾(曲)による音楽制作プロジェクトの第一弾。ユニークな役割分担での活動もさることながら、今作はポルノのボーカル岡野昭仁を起用(ボーカルは曲のイメージで毎回変わるとか)。ポルノとは違う「置いていく」ような歌が聴きどころ。

● 毎朝、ボクの横にいて/トコブクロ
こちらはCM発の所ジョージとコブクロの即席ユニット。トコブクロという命名が安易&傑作!(笑いのツボ押さえてるね)。で、詞曲が所さんなだけに間奏除いてゆる〜い雰囲気が全編に漂ってます。サビが先にあってあとはつけたしって気もすごくするけど。深読みせず聴くのが◎。

● GIRL TALK/安室奈美恵
前作「ALL FOR YOU」のヒットで自信をつけたか、またヒップホップ路線に逆戻り。でも以前の3部作よりボーカルに肩の力が抜けてきた気はする。意味不明瞭な英語連発の詞は個人的には?なんだけど、詞の目線がちょっと降りてきた感じのするところがティーンの共感を再び呼ぶか。

● 水色/SAYAKA
あやうく存在忘れかけてた(^^;)。day afterの北野氏が曲提供(過去にもブリグリとか癖のある人から曲もらってるのね)。で、歌が棒読みでサビとわからず・・・親の方がアイドルオーラを放ちまくっている皮肉な現実。アーチストとしてもアイドルとしても厳しそうだしどうする?

● あなたがいれば/華原朋美
ここんとこ歌に恵まれていなかった朋ちゃん久々の小ヒット。7-9期月9ドラマ主題歌の日本語カバー、という話題性には(裏事情で?)便乗できなかったものの、それを差し引いてもラブバラードとして素直に聴いてていいです。今後も伸びる高音をうまく引き出した曲作りを切望!

● Blessing 祝福/平原綾香
最近の自作曲も悪くないと思うけど、「Jupiter」を連想させる曲に戻ってきたあたり、いよいよ勝負どころと読んだか。欲を言えば今作、詞も譜割りもJupiterよりかなり難しい点が気になる。平原の歌唱力はやっぱりすごいけど、の「けど」で終わらないかやや心配。

● めぐり逢えたね/国仲涼子
「ちゅらさん3」テーマ曲(←どこまで引っ張るNHK!)。ベスト30入りは間違いなくドラマ効果だと思うけど、加えて内容にもマッチしてたんでしょうね。「女優が片手間に歌いました」的なつくりもかえってBGM的に聴こえてよかったかも(^^;)。歌では今や貴重な清純派のひとり?

● LEGEND/中島美嘉
CMでは見るけど新曲は久々な気がするなあ(曲によってTV露出の差が激しいから・・・ちなみに今回は出まくり?)。で、スペイシーなうえに後半からはドラムンベース的リズム加わるアレンジで全編「ふわふわ」です。彼女なりに冒険路線なんだろうけどそろそろ一般ウケ狙ってみては(^^)。

● いつのまにか少女は/持田香織produced by井上陽水
ソロ名義でのリリースは初のELT持田。しかも陽水本人プロデュースの隠れた名曲カバーらしい(なんたって70年代だからねえ)。今の持田の「歪んだ」ボーカルからはこの選曲のタイトルはて絶妙(^^;)。まんま4畳半フォーク+ELTでは見られないゆる〜い翳りはなかなか興味深い。

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