J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 新潟県中越地震から2ヶ月めに入り、ようやく余震が減ってきたように思いますが、被災された方はまだまだ不安で落ち着かない日々を過ごされていると思います。山古志村や小千谷など、昨年訪れた場所だけに自分のことのように毎日の報道が気になります。
 10年前の阪神淡路大震災の時は、神戸出身や縁のあるアーチストが復興支援コンサートをおこなったり、CDを発売したのが話題になりました。今回音楽業界からそんな声が聞こえて来ないと感じるのはちょっとせっかちかな?(音楽に関心のある若者が少ない地方だから話が盛り上がらない、というのは単なる思い込みかな・・・) こんなときこそ、心の支えとなる「歌のチカラ」を信じたいと思う昨今です。

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2004年12月分

● モノクロレター/矢井田瞳 <今月のイチオシ>
ここ数曲可もなく不可もなく影薄かった印象だけど今作は「買い」! 本来彼女の持ってる憂い懐かしの部分が上手くクローズアップされてるし(タイトルがその象徴!!)、サビ以降の転調+ファルセットと地声の往復もいいフックになってる。彼女にしか出せない世界を堪能できます。

● 育つ雑草/鬼束ちひろ 
噂には聞いてたけど「裸足の歌姫」を脱した彼女がここまで変わるとは。久々の新曲は超ストレートなロック。「月光」の繊細で手を添えないと壊れそうな世界はそこにはなく、タイトルどおり踏まれても育つ野良犬的主人公が・・・「Beautiful Fighter」からの兆候だろうけど彼女に何が?

● 大好きだよ。/大塚愛
NHKのドラマタイアップ(紅白への布石?)。デビュー前から温めていた曲をここに来て発表、バラードが連続でさらにaiko寄りな曲調からするに、今出しても大塚愛の曲と認知されるところまできたというスタッフ陣の自信の表れか。もう少し生歌との差がなくなればね・・・

● ラヴレター/Dreams Come True
今年は精力的に働くね〜。聴いた第一印象は「まだあったかドリカム新境地」。吉田のボーカルも今回は歌い上げすぎてなくて曲の柔らかさを壊してないし、中村マサのコーラスも◎。これだけ長くやってて新たな魅力発見ってやっぱりすごいんだね。冬にほっこりしたい人に。

● Life is beautiful/FLOW
アルバム後の1作め。シンセの音を大胆に取り入れた新たな試みと、Bメロ以降のいかにも彼らって感じの展開、上手く噛み合ってていけるとと思ったんだけど。思ったほどチャートが伸びなかったのはノンタイアップのせいか、ファンがもっと最速テンポの曲を求めてるのかなあ。

● 永遠にともに/コブクロ
CD売上では「エール」以来のベスト10入り。所さんや佐藤竹善とのコラボもプラスに働いたんだろうけど、繰り返す「ともに〜」のサビが耳に残る(個人的にはちとくどいくらい)。歌詞は伝わりやすそうなだけに新たな披露宴ソングとなるか。しかしこれがNHKみんなのうたとはね。

● 遭難/東京事変
突然バンド活動に移行した椎名林檎。ライブでのありのままの姿を投影する意味では唐突でもないんだろうけど(イロモノ扱いに対する彼女なりの答えと見た)。詞は相変わらず深読みが必要だけど、タイトルから雪山よりも新宿のホームレスを連想させるあたりが彼女ならではか。

● ミモザ/ゴスペラーズ
ごぶさたと思ってたらずいぶん手堅く来ましたねえ。季節で言うなら完全に秋冬モード(^^)。他のアーチストだと甘甘になってしまうところをコーラスワークでうまく締めてるのはさすがです。CM大量オンエア効果もあって広く受け入れられそう。でもカラオケ難度大につき注意を。

● 君に逢いたくて/Gackt
こちらもおひさ。毎年恒例「12月のLoveSong」は置いといて(←今年は韓国語!!)、彼も秋冬というかバラード路線が多くなってきたね。後ろで細かいリズムがループしてるのが音的に意外。詞はね、ホント言葉遣いが普通なんですよ。キャラからは想像できないくらい(^^)。

● Long Long Way/CHEMISTRY
リズムが面白いステップ踏んでて第一印象はおっ!て感じ。で、サビの場所でまた頭のフレーズに戻って「もしかしてこれがサビ・・・」。ちょっと展開が平坦すぎないか? メロディーも相変わらず難しいところへ流れてるし、spanova(作曲)とのタッグそろそろ解消してほしいなあ。

● 渡良瀬橋/松浦亜弥
上戸彩と並ぶアイドルツートップ・あややが挑んだのは森高千里の名曲。感情移入たっぷりに歌う松浦版も出来は悪くないけど、淡々と朗読するような森高版を知ってる耳にはやや濃く感じるかな。あとケータイ&メールの歌の印象が強いせいか、時代遅れの服着せられてる感がね。

● Everyday/安倍麻美
手詰まり気味?と思ってたら今回飛び道具(!)使ってきました。いきなりラップ調かよ。歌唱力がついてこないのは仕方ないとして、シングルでここまで冒険した制作陣に拍手(タイトルのカタカナ読みはご愛嬌ね)。でも冒険→暴走→自滅に走った深キョンの後を追わないかちと心配。

● 愛想曲(セレナーデ)/タッキー&翼
「夢物語」でようやく鉱脈をあてた感のあるふたり、今回もステッキ(?)持って踊りまくりとようやく本領発揮の感じ。ハモリはきれいだけどふたりの声質が似過ぎててソロが生かしきれてないのが惜しい・・・あとはボケきれない美顔タッキーと天然ボケがすべる翼の役割分担が急務か。

● Last Christmas/Yuji Oda with Butch Walker
観月ありさがついに脱落し、今や「ドラマ主題歌を譲らない唯一の俳優」となった織田裕二の月9主題歌。嫌な予感が的中、ドラマタイトルと同名のWHAM!の名曲についに手をつけてしまいました。曲の出来しかり、そんなにしてまで歌売りたいか。曲を出す本意がよーわからん(嘆)。

● let go/m-flo loves YOSHIKA
今回は無名(といったら失礼か)の女性ボーカルを起用。いつもの「ヘイヨー」を想像してたら肩透かしくらいます(^^)。今回リズムトラックがほとんど入ってなくてピアノとストリングス主体の音なのが要因かも。ラップもやや控えめ?でやっと「loves」の意義がわかってきた気が。

● 冬の口笛/スキマスイッチ
現時点でネクストブレイク筆頭候補と注目している彼らのアルバム後1作め。タイトルでヤな予感がしたとおり、前作「ふれて未来を」よりさらに良質なポップスに行っちゃいました。個人的にはもっとガツンときてほしかったけど。これで槇原復活の時流に乗れればお見事!

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