J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 昨年のベスト50を眺めていてふと思ったんですが、最近CMソングでブレイクするアーチストが少ないですね。80年代であれば化粧品、90年前半はジュエリーなど、ヒットの方程式的なCMが必ずあったのですが・・・ 今にしいて置き換えれば携帯電話の着うた関連だと思いますが、本人出演のPVと区別がつかないくらい曲やアーチストが前面に出ていて、逆にその勢いで商品を売ろうという魂胆がみえみえ(^^;)。15秒なり30秒で人をひきつけるメロディーなりフレーズを生み出すのが難しくなっているんでしょうか。
 

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2005年2月分

● 楽園/Do As Infinity <今月のイチオシ>
1年以上ぶりの新曲。レコード会社や編成の類似からとかくELTやday after tomorrowと比較されがちだけど、硬質で重暗い世界は彼女らが一番似合ってると思う。タイトルと裏腹に今回まさにその世界観が出てる曲。1月にはもう新曲出るみたいだけどプロモ不足がもったいない・・・

● 恋文/Every Little Thing 
年末の新曲閑散期ながら久々の首位獲得。冬にバラードという「当面の保険」を確保した感じですね。恋文を読むようなサビの入りなど、タイトルとのマッチングも◎。でも「またあした」「ソラアイ」と似た曲調で、彼女らには今この路線しか読める鉱脈がないのも事実。次はどうする?

● Jupiter/平原綾香
昨年2月のレビューでは中立的なコメントしてました(^^;)。年末年始に最も再浮上した曲として改めて振り返ると、曲・声ともにTVの前に釘付けにさせる説得力がありますよね。CMやニュース明けにMCなしでいきなり歌から入る場面が多かったこともその証明? やはり名曲。

● 夢の場所へ/w-inds.
高校サッカーテーマ曲&元旦発売。ジャニーズ勢におされTV出演もままならない彼らなりの新展開なんでしょうが、ファン層の違い?からタイアップ効果があったかは微妙。歌も今回は高音が苦しげに聴こえます(生歌だと昨年からその兆しあり)。ベスト盤発売でパワーダウンした?

● Anniversary/KinKi Kids
正直言ってここまで売れるとは(^^;)。ベスト盤発売、キリのいい20作めとタイトルをうまく絡めた戦略の勝利でしょう。曲は彼らには王道の歌謡曲寄り。「ボクの背中には〜」でも組んだ織田哲郎(作曲)との相性はいいようですね。幅広い年齢層向けに当分この路線で行くのかな。

● シアワセナラテヲタタコウ/nobody knows+
紅白出場も果たしたヒップホップ6人組の新曲。今回バックトラックはディスコ調(ちょっと若めのSOUL'd OUT?) 何せ5人がMCなんで相変わらず息つぎなしの早口言葉。「ココロオドル」でファンになった人には多分違和感ないでしょう。今後はメンバーの顔が見えてくれば・・・

● JOY/YUKI
昨年から音楽性の変貌ぶりに実は注目してます。何と今回はバスドラ4つ打ちの軽快ダンスナンバー?ここ何作かの実験の中でアレンジが薄くなり、その分言葉を伝えたいという意志を感じます。何より歌ってて楽しそう。ジュディマリの時のうるさい印象の強い人、一聴の価値あり。 

● 友達へ〜Say What You Will〜/SMAP
「世界に一つだけの花」以来約2年弱ぶり。エリッククラプトンに竹内まりやまで動員、木村以外のソロを極力減らして万全の態勢を敷いた・・・つもりなんでしょう。話題性である程度は売れても、曲自体はつかみどころがなさすぎ。超守りに入ってます。チャートの行方に注目したい。

● CALL ME/YOSHII LOVINSON
ソロ3作めにして、ようやくイエモンの呪縛から解放された印象です。バンド時の独特の湿度を持った(←ここポイントね)重暗い世界が戻ってきました。特に前半抑え気味→大サビに向けて心の悲鳴にも似たサビ連呼はなかなかドラマティック。オリコン初登場2位にも納得の出来。

● Killing Me/L'Arc〜en〜Ciel
昨年の3作、そして今作とオリコン1位。活動再開後勢いを取り戻しましたね。まず演奏にある種の骨太さが増したこと、ダーティーで危険な匂いの魅力再認識、いろいろあると思います(健全路線をひた走るGLAYと対照的かも)。これでhydeのボーカルがも少し丁寧なら・・・

● 暴れだす・大丈夫/ウルフルズ
ファンには申し訳ないが、これだけ単純でわかりやすいことを逆手にとって成功してるバンドって、稀有の存在だと思う(^^;)。「明日があるさ」のカバーを経て、自分たちの武器がわかってきたんだね。「ええねん」あたりから強く感じるこの傾向は両A面の今作でもいかんなく発揮。

● 月光花/Janne Da Arc
レビュー初お目見え。見た目はビジュアル系の残党っぽいですが、楽曲はなかなかしっかりしてます(詞が独自の美学を持ってるのと目新しさはないけどね)。シングルでは初バラードらしいですが、メロディーラインがあるバンドなので変に新機軸を打ち出さない今のやり方が正解。

● サンキュー/HOME MADE家族
3人組ヒップホップユニットの3rd。またしても名古屋発!(今年のキーワードか?)。畳み掛けるようなラップはこの手の曲の相変わらずなところですが、バックトラックのギターが軽快でBGM的に聴けるのは他との違いとして興味深い。タイミングよる何となくブレイクの予感が。

● ありったけの愛で/Gackt
やっとラブバラードから抜けたと思ったら、思わず手拍子したくなるようなハッピーチューン。歌の出来はともかく、どんどんオーラが抜けていって河村隆一みたくならないか心配(辛うじてトーク部分でミステリアスな線を守ってるけど)。曲にシンクロして大恋愛進行中なのか。

● ファンタスティポ/トラジ・ハイジ
TOKIO国分&KinKi剛の主演映画発ユニット。各々の活動を見てるだけに、企画ものとはいい理解不能な振り付け(剛は特に恥ずかしそう^^;)&普段歌ってないソウル調の曲に、アイドル稼業の大変さを察します。でもこのサビ、頭をぐるぐる回って離れません。制作側の策略どおり?

● THEマンパワー!!!/モーニング娘。
最後の第1期メンバー・飯田の卒業シングル&楽天イーグルス応援歌。三木谷社長の経営手腕は認めるけど、よりによって崩壊寸前の彼女らを選択したのは最大のミスだと思うなあ(もしかしてミーハー?)。高橋愛のがなり声&石川の「ホモサピエンス」以外聴きどころなし。

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