J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 あいのり主題歌でデビューしたI WiSH、ガールズ「バンドル」の先駆者的存在だったZONEが相次いで解散を発表。前者は川嶋あいソロとしての活動と並行、後者は北海道を拠点とした活動の中でメンバー間の方向性の問題などがあり、グループとしての活動が難しくなったということでしょうか。
 それにしても両方ともまだ3〜4年前後。ベスト盤も出ていない活動期間、ちょうど音楽性が変化する過渡期にさしかかっていたことを考えると、早すぎる解散のような気がしてなりません。それともある意味「作られた」グループということで、続けようという執着心がもともと薄かったのか・・・
 

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2005年3月分

● 南風/レミオロメン <今月のイチオシ>
思わず「当確」あげたくなりました(^^)。これぞ連続リリースの成功例。アルバムに繋がる勝負作は、4つ打ちながらバンド音と効果的なストリングスで人間的な音をキープしたポップ曲。前作「モラトリアム」が結構ハードだった意味がわかりました。本格ブレイクが見えてきた!

● PRIDE/HIGH and MIGHTY COLOR
沖縄出身6人組のデビュー曲はガンダム新主題歌。「ORANGE RANGEの弟分」とまで言われ(でもボーカルは女性^^;)、宣伝文句凝縮なだけにオリコン2位も納得なのだが。ボーカルはDo Asとかぶるし、ラップは曲と合ってないし、オリジナリティーも・・・タイアップなしで残れるか?

● NO MORE CRY/D-51
こちらも沖縄出身デュオの3rd。背水の陣で「ごくせん」超強力タイアップを持ってきました。センター返しのヒットでOKだけど三振だけはするな、って曲調がみえみえ(悪い意味じゃなくてね)。CHEMISTRYが違う路線に行っちゃってるのも幸いか。51=「ゴーイチ」に読み変わった?

● 未来の地図/Mi
「あいのり」5代め主題歌。無名アーチスト起用はI WiSH(3代め)と似てるけど、あの時はボーカル=実は川嶋あい、という仕掛けがあっただけに、リスクはこれまでで最も大きい? 番組の勢い自体ひと段落してるだけに、タイアップONLYでどこまで売りまくれるか別の意味で注目。

● hands/倖田來未
デビュー以来、実力派と言われながらいまひとつメジャー感のなかった彼女。昨年の「キューティーハニー」のカバーで鉱脈をつかみましたね。いそうでいなかったセクシー路線を前面展開、ここに来てTV露出開始というのも正しい選択。実は関西の人なのね。次はアルバムに期待。

● さくら/ケツメイシ
今年このタイトルで曲を出すのは勇気いるよな・・・と思ってたらやってくれた!「花鳥風月」で日本の季節感を織り込む技の高さは感じてたけど、今回もお見事。マジで歌ごころを感じます。後半の盛り上がりは背筋に来ました。昨年の2曲とはまた違うスタンダード曲になりそう。

● Glitter/柴咲コウ
おそらくaiko、中島美嘉、大塚愛のどれかとかぶると予想してたが、見事裏切られました。シングルでは初めてのメジャー調、ちょっとジャズフレーバーのする難しい歌もそつがない。サバサバした本来の彼女のキャラ寄りかも。目指すはいつの間にか地位を確立していた今井美樹?

● ツバサ/アンダーグラフ
関西で結成、昨年秋発売のデビュー曲がじわり上昇。TV等での大々的な露出がない中でのヒットは立派。でも彼らの中ではまだ振り切れてない気が直感的にするんだな。「歌(詞)が前に出てくるバンド」が大量に出てくると思われる今年、時流に乗れるか次作に期待したいところ。

● *〜アスタリスク〜/ORANGE RANGE
大ヒットアルバム後、どの路線で来るか興味津々だったんですが、「ロコローション」まで下世話でもなく「チェスト」まで過激でもなく「花」ほどわかりやすくないビミョーなところをつきましたね。後ろの電子音は「以心電信」フレーバーもするし、拡大したファン層の最大公約数的楽曲?

● Fortune/玉置成実
超王道&今の彼女にはベストか。ガンダムタイアップが外れても曲調はまんま。おまけに同時期に島谷ひとみもダンサーを引き連れて歌ってるので、音を消して映像だけみる分には区別がつかない(^^;)。ゲームタイアップ効果は今回両方ともあったようだが、さてこの後どうする?

● 桜色舞うころ/中島美嘉
相変わらず続くよバラード。でも今回は「雪の華」あたりとは違う春の柔らかい季節感は出てます。彼女にしては声を張って歌い上げる感じがないからかな。この後出るアルバムがひとつの勝負どきか。シングルセールスがいまひとつなのは、見るからに「低温」なキャラのせい?

● 三国駅/aiko
シングルでここまで地味なドバラードは久しぶりな気がするなあ(^^)。「花風」での復調で、こういう個人的な匂いの歌も満を持して送り出せるようになったのかな。関西とそれ以外の地域で売行きにすごい差が出そうなだけに、地盤沈下気味の関西に喝を入れてほしい!

● 時の行方〜序・春の空/森山直太朗
こちらはオーラ出まくりすぎて近寄り難い雰囲気すら感じます(^^)。今回リズム隊が和洋折衷的なのと結構シンセを使ったりデジタルな感じがするのが新境地だが、それでも「さくら」が出た時のサプライズはなくなってきたね。曲作りへの真摯な態度そのものは評価できるけど。

● 夢の真ん中/河口恭吾
う〜ん、こちらはオーラがまだ足りない(^^;)。曲自体はこれまでの延長線上だがサビの盛り上がり度では頑張ってます。80年代のニューミュージック全盛期なら売れてた世界だろうね。東山紀之主演映画の主題歌ということで、映画との相乗効果が上手く出ることに期待したい。

● 夢で逢えたら/キンモクセイ
軽自動車のCM曲が話題となり急遽シングルに。以前ラッツ&スターもカバーしてましたね(某メンバー逮捕で聴ける機会なさそうだけど)。こちらはもひとつオーラなさすぎ。しかも曲の世界にジャストフィットしすぎてて「やっぱいい曲ね〜」止まりで終わってしまいそうな気が・・・。

● 黒毛和牛上塩タン焼680円/大塚愛
こちら1年でずいぶんオーラというか風格が出て来ました。歌ってることは前作「大好きだよ」とさして変わらず、しかもアルバムからのリカットにもかかわらず大健闘。ちょいエロ加減な詞も絶妙(今だから出せたのかも)。タイトルが735円→680円に値下げになってるのはなぜ?

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