J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 本文にも書いたけどコブクロの再評価、非常に嬉しいです。ストリートサウンドから多少作りこんだりと作風は動いたけど、ちょうど一周して戻ってきたところでのドラマ主題歌ヒット。でも彼らのことだから、今後も活動のスタンスは変えないんだろうな(ぜひそうあってほしい)。
 この4−6月の動きを見てると、浜省、ラルク、Crystal Kayと自分の持ち味を出して息を吹き返している中堅〜ベテラン勢が目立つような気がします。トンガリキッズみたいな飛び道具もたまに混じってるけど(苦笑)。一方で隆盛を極めたヒップホップ系は他のジャンルとのミクスチャーへ移行し、アーチストは淘汰の時期か? ひさびさ始動の大御所・DragonAshの動向に注目してます。

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2005年6月分

● ここにしか咲かない花/コブクロ <今月のイチオシ> 
デビュー曲以来のヒットとなるのは確実。ファンとして個人的にも再評価は嬉しい(^^)。前作「永遠にともに」のファンにも間口を用意しつつ、後半は「DOOR」の力強さも見せる2度おいしい曲。追っかけコーラスなど新機軸もあり、ドラマ主題歌に甘えてない姿勢が◎。

● 明けない夜が来ることはない/槇原敬之
必殺二重否定のタイトル+後半上がりのアレンジワークなど、完全に自分の土俵での作品に戻ってきましたね。まさに「空を切り裂く」ようなギターの音が効果的。ただシングルとしては申し訳ないくらい地味。厳しいけどファンとしては可もなく不可もなくかな。

● 影踏み/一青窈
「ハナミズキ」以来1年余ぶりの新曲は同路線のバラード。前回チントンシャン?で大外しした教訓はとりあえず生かされた形。でもリスナーも耳が慣れて「もらい泣き」含め前ヒット曲は超えられない宿命かも...余談だがJRAの企業CM、いつもいいとこに目つけてるね。

● 夢ならば/安倍なつみ
なっちの復帰作。あややの「ずっと好きで〜」と路線的に近いけど、ちょいせつない系がハロプロ内で一番合ってるのはやっぱり彼女じゃないかな。つんく♂の近年まれな真面目な仕事&彼女のソロで一番の出来なだけに、謹慎でプロモ&タイアップが組めなかったのが...

● 太陽のえくぼ/山下達郎
寡作の達郎さんが今年2作め! 時計のチクタク音やベルの音を遊び心ととらえるか、わかりやすすぎるタイアップへの答えと取るか、ファンの間でも評価分かれるんだろうな。ちなみに僕、結構好きだけど。めざましテレビのタイアップ効果も思ったよりなかったなあ。

● I Wanna Go To A Place.../Rie fu
ガンダム旋風がちょうど世に知れ渡った頃で、逆に1位取って当然な雰囲気だっただけに彼女には気の毒(オリコン初登場5位)。曲調は彼女の持ち味の「乾いた微風」的な面が出てて○。それにしてもアーチスト売りたし主導のゴリ押しタイアップを感じずにいられない...

● ANSWER〜イチバンタダシイコタエ〜/SOPHIA
チャート的には2週め以降の急落が恒例になってきただけに、ファンの固定化は否めないところか。しかし本作の真面目路線、青いところを残しつつ主人公が精神的にちゃんと歳を重ねてるところにバンドのアイデンティティを感じるね。再評価されてほしいバンド。

● STAND BY ME/GOING UNDER GROUND
着実にライブ動員を増やしつつも、アンダーグラフやレミオロメンに先を越されちょっとかわいそうな気も。歌がちゃんと聴こえるバンドとしては、彼らの方がずっと先輩なのに。声なりメロなり、いい意味でのアクが足りないのかなあ。サイダーCM曲の今作で再評価?

● 親愛なるあなたへ.../ロードオブメジャー
前作「偶然という名の必然」がどうしちゃったの...って曲だったんで、早めに軌道修正して一安心(^^;)。今回有線チャートの動きがいいのは、従来のファン以外にも浸透しているってことだと思う。「勢い」以外のバンドの新たな可能性が見えたという意味で貴重。

● SMILY/大塚愛
祝オリコン1位獲得!と素直に喜べない、デビュー以来最悪の駄作(だと僕は思う)。「さくらんぼ」の軽薄さ+「Happy Days」の手抜き歌詞、加えて何をやっても売れるがゆえの自覚症状のなさ。戦略によるところ大だろうけど、ただのかわいいアーチストで終わるよこのままじゃ。

● 抱きしめたい/K
前作「over...」で注目の韓流男子。今作もオリコン連続ベスト10入り(10位だけど^^;)。曲は同路線のピアノバラード。で、すっごく気になるのが、両手を挙げる振付はピアノ弾きには反則技だろ!&「っていうか」の歌詞はないだろ!(しかも耳につく)。致命的な詰めの甘さが...

● 光と影の季節/浜田省吾
 6月には次の新曲、今年の浜省は活動的だな。らしい曲で好きだけど、よく聴くと歌詞は「路地/旅路/光と影/絆/栄光/挫折/過ち/償い」...と手垢つきまくりの単語オンパレード。サビの半分近くがWow〜 Yeah〜だし。ここまでボキャブラリーないとほとんど小田和正なみ?

● 勝利の空へ/藤井フミヤ
計算高いフミヤには珍しくセールス大外し。ソフトバンクホークス応援歌ということで、楽天−モー娘。の後釜を狙ったのか、地元福岡への故郷愛を見せとこ、ってとこなのか。ボーカルもサウンドも完全に歌い上げモードで、別人みたいなのが笑える。でも買ってまで聴く必要なし。

● Metamorphoze -メタモルフォーゼ-/Gackt
またまたガンダム(今回は映画版)主題歌。ただこれまでと違って某レコード会社の強引タイアップではなく、Gackt自身かなり原作を読み込んで作った曲だとか。そういえば、彼って映画のキャラにいても違和なさそうだよね(^^)。映像世界との一致感ではこれまで随一では?

● ラヴ・パレード/ORANGE RANGE
とうとうレンジも守りに入ったか...悪かないと思うけど、彼らに限って言えば歌がよどみなく流れすぎてる気が(コード進行におっ!て箇所いくつかあるけどね)。抑えた分は次のシングル「お願い!〜」で発散するんだろうけど、TVサイズでラップが大半カットってのはどうよ?

● B-DASH(トンガリキッズI)/トンガリキッズ
ようやくフルコーラス聴けました(コメントするからにはね)。う〜ん、買ってまで聴きたいかは別として、J-POPの盲点を見事突きすぎ。「どいつもこいつも所有権」とか「ブロック壊して裁判沙汰」とか微妙に風刺が入ってるのもなかなか。マリオにはまった人にはとにかく◎。

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