J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 音楽番組のバラエティー化が叫ばれて久しい昨今ですが、いわゆる芸人の新
曲が立て続けにリリース。オリコン初登場12位のまえけん(←あややのモノマネで出てきた前田健ね)に30位台の笑金オールスターズ、このあとも「はねるのトビら」から即席ユニット、「水10」から昨年大旋風を巻き起こしたGorieとくずが(+マツケンサンバ3もこの流れ?)。これで堂々と歌番組に出られるわけだ(苦笑)。きみまろトランスやマイアヒなどアルバム含めるとネタものはまだあります。J-POP大丈夫か?

 その反面、ベスト10常連組だったDo As InfinityやTUBE、島谷ひとみなどの苦戦が目立ちます。むしろ長渕剛、矢沢永吉、和田アキ子(^^)などさらにベテラン勢の方が元気がいいくらい。よくわからない最近のチャートです。

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2005年9月分

● HEY!/m-flo loves Akiko Wada <今月のおすすめ> 
C/Wなんで聞き逃しそうになったけど、和田アキ子の「カモンヘイ」をサンプリングした時点で企画の勝利でしょう。いつものm-floと違ってアナログシンセ的な音&ローファイ気味なリズムでまとめているのも◎。本人が歌ってる部分、意外と少ないんだけど(^^)インパクト大。

● 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ/サンボマスター <今月の次点>
話題のドラマ「電車男」主題歌。爆音系の持ち味を演奏的には少し抑えて歌を前面に出したのはタイアップもあってでしょうね。山口のボーカルは変わらず熱いけど(^^)。おそらく彼らの引き出しのうち最もポップ寄りだと思うので、聴き始める入門編としてはちょうどいいと思う。

● TAO/Do As Infinity
今回とうとうオリコンチャートベスト10入りしないまま降下。彼女らならではの硬質かつ大陸的な広がりを感じる曲ではあるんだけど、そろそろ飽きられてきたか?一部指摘があるけど詞への共感度が低いんだよね。1回「深い森」のような超スローバラードで攻めてみるのも手か?

● キラキラ/aiko
音階が微妙なテンションキーを漂ってるのは相変わらずだけど(メロディーだけとったらKANと共通項多いのになあ...)、今回はドラマとの相性が良く考えられてます。詞がとっても元気を与えてくれるのが◎。ポストaiko?の大塚愛にもまだここまでの個性はないもんね。

● SUMMER MUSIC/キンモクセイ
今回も不発だったね〜(オリコン初登場40位台)。音楽的にはレベルの高いバンドだと思うけど、今のご時世にはスタンダードすぎるんだろうね(大滝詠一とか好きな人は絶対OKだと思うんだけど)。今回もタイトルどおり軽快なポップス。アレンジも良く練られてます。

● プラネタリウム/BUMP OF CHICKEN
これまた夏の風物詩ですな。BUMPにはめずらしくキラキラなイントロ。「スノースマイル」の時は賛否両論あったようだけど、ある意味それより淡々と進むギミックなしのメロディー&アレンジが受け入れられているということは、ソングメーカーとしての高い評価だろうね。

● OCEAN/B'z
ここんとこ「バクダン/野性/熱き鼓動/ultra/GOLD」とこれだけ強いキーワードがタイトルに来てたんですよ。その意味では異色のバラード。メロディーも超素直だし、初期の「ALONE」あたりを思い起こさせる。ファンには物足りない?ドラマ主題歌とは親切すぎるくらいリンクしてるけど(^^)。

● fairyland/浜崎あゆみ
自己投影的な詞が昨年まで続いていたが、今回はタイトル、エフェクト処理したボーカル、ダンサーをつけたステージからしてこれまでの流れと何か違う。曲もメジャー展開なのが続いてるし。ストーリーを語れるくらい内面的に穏やかなのか、とにかく充実期なのは間違いなさそう。

● NaNaNaサマーガール/ポルノグラフィティ
ハルイチ詞曲のシングルを切る時期としては確かに間違ってないんだけどチャート降下が予想以上に早い...今回女性視点なんだけど、言葉遊びに走りすぎてなりきれてないのが残念。それとも8ビートのロック(「幸せについて〜」がそうだった)は彼らと相性が悪いのか?

● Realize/melody.
サビ始まりの構成、3分半のコンパクトサイズ、ポップな楽曲、そして念願のドラマ主題歌。見事ブレイクにあわせてきた制作陣にも拍手(Crystal Kayのパターンを見事踏んでるなあと思ったがレコード会社は別でした)。軽やかな曲が声に予想以上に合ってる。どこまで顔と名前を認知してもらえるか。

● 愛を謳おう/忌野清志郎と井上陽水
GLAY×EXILEの陰でこんな大物同士のコラボ曲が出てました。力の抜けそうなテンポ&ゆるゆるの歌唱に騙されそうになったけど、彼らが歌うと愛も地球規模で実は深い歌なのです。曲は清志郎ペースだけど、それにしても陽水さん、相手の懐でも存在感があるのは不思議。

● スーパーサマーバイブレーション/マツリルカ
MCU(元KICK THE CAN CREW)と浜崎貴司(元FLYING KIDS)のユニット。過去にも浜崎の曲でコラボ経験があるふたりだが、音楽経歴も世代も違うふたりがこんなに違和感なく融合するとは。こちらは夏ソングでも陽射しの下で思いっきり汗かいて...ってのが似合いそう。

● SUMMER PARADE/DEPAPEPE
インスト異例のデビューシングルヒット(ちなみにインストを紹介するのもコーナー初!)。アコギXアコギのコラボ的絡み方がただの聴きやすいインストになってなくてよいですね。癒しではなくカラッと晴れた青空を感じさせる貴重な夏ソングになりそう。

● 届カナイ愛ト知ッテイタノニ、抑エキレズニ愛シ続ケタ.../Gackt
一時期のビーイング勢(WANDSとか)みたいに長いタイトル。意外にもドラマ主題歌は初、と思ったらドロドロ愛憎の昼ドラ。これを新たな相性の鉱脈ととるか手詰まりと取るか微妙なところ。タイアップ曲はストーリーともう少し距離感があった方が聴き手の想像の余地があると個人的には思うんだけど...

● 東京/福山雅治
月9主題歌。月9の存在自体影が薄くなってるけど、前作でNHK朝ドラの影を薄くした張本人がまたやってくれました。とにかく一本調子でつまんない。メロディーもあるようなないようなぶつぎり。しかも6分。この人はいつまで「イメージの向こう側(by 虹)」で売って行くつもりなんだろうか。

● 8月のクリスマス/山崎まさよし
8年ぶりの映画主演、初のピアノバラードと話題の多い作品(本人もデビュー10周年!)。王道というかギミックなしなんだけど、ここんとこ淡々とした曲が続いてて、個人的に彼の内面のバランスが気になってしまいます。夏にXmasの曲で殴りこみ、ってよりもひとりベクトルが違う方向向いてる感じで。


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