J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 day after tomorrowに続いてDo As Infinitynも突然の解散を発表。6年間で21枚のシングル(+オリジナルアルバム6枚)はかなりコンスタントな発売といえるでしょう。解散の真相はわかりませんが、休みなくアウトプットし続けたことによる金属疲労という見方もできなくありません。
 もともと別々のオーディション合格者の急造ユニットという側面がありいわゆるバンド勢の「すべてやり尽くした」とはどこか違う意味合いを感じずにはいられません。売れるうちに売っておこうというレコード会社の姿勢、アーチストの寿命短命化が見えて来るようで非常に残念です。

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2005年10月分

● メロディー/175R <今月のおすすめ> 
 前作がKitKatとのコラボ&菓子売場販売という異例のリリースだったため、約1年ぶりの新曲。ブレイク当時のがむしゃらに突っ走る緊迫感が薄れ、ボーカルに余裕すら感じられるのも自身の環境の変化のせいか。でもパンクバンドはえてしてこういう時に失速するからなあ...

● evergreen/高橋瞳<今月の次点>
 デビュー曲「僕たちの行方」が平成生まれ初のオリコン1位。出方が注目された今作、ミディアムスローだけどサビなど息継ぎの短い難曲をよく歌いこなしてる。「僕たちは〜」だけがやたら耳についた前作より出来はいいと思うんだけど、セールスは所詮タイアップ次第ということを実証してしまった悲運。

● Be My Last/宇多田ヒカル
 約1年半ぶり新曲。アコギのストロークに合わせて始まるボーカルはどこまでも切なく、言葉が少ない分ひとつひとつが重い。前作「誰かの願いが叶うころ」もそうだけど、この寂しさ加減、彼女自身に心境の大きな変化があった?めまぐるしいJ-POP界、従来のファンにどう受け入れられるか注目したい。

● かざぐるま/一青窈
 前作「影踏み」同様バラード。この曲は和の雰囲気プンプンですね(^^)。数多いた裸足の歌姫もいつしか彼女だけとなり(中島美嘉は違う方向に..)、しばらくはそこそこの位置にとどまりそう。個人的には「もらい泣き」の時のもっと破綻した詞も読んでみたい。その点今作はおさえめ。曲はよく練られてる。

● 風をうけて/上戸彩
 ケツメイシRyoji楽曲提供&アニメ映画主題歌。CM起用では独走中の彼女だが、歌の面で他のアイドルから抜け出せてないのは何でだろう? 前作よりは合ってると思う(言葉数が多い方が声の揺れが気にならない)。惜しむらくはブラス等のアレンジがやや安っぽく聴こえることかなあ。

● ねがいごと/鈴木亜美
 復帰後初のバラード。同じスローテンポでもTKプロデュースの時のありえないメロディー&詰めた声から考えれば格段の進歩だと思う。復帰後アップテンポ→バラード→アルバムという展開もある意味正しい。それだけにセールス面でいまひとつだったのは話題性の息切れか?

● ENDLESS STORY/REIRA starring YUNA ITO
 「NANA」への抜擢でで突如ブレイクはハワイ生まれの無名の新人。曲は洋楽のカバーですが、良くも悪くも無難な出来(映画抜きにはヒットは語れないでしょうねえ)。文句はつけがたいが、中島美嘉と違ってREIRAの看板が外れた時がアーチストとしての本当の勝負だからね。

● 恋の花/安倍なつみ
 今回ついにつんく♂の手を離れての新作。BULGEって人なんだけど、一聴した感じが「外した時の島谷ひとみだ!」と思ったら、島谷にも曲提供してる人だった(^^)。彼女の曲の流れからは新境地なんだけど、一方で「これ誰?」ってところに飛びすぎな気も。個人的には前作の方が◎だな。

● HEAVEN/浜崎あゆみ
前作あたりからかなりフィクション寄りの詞になってきている感じ。映画「SHINOBI」にあわせて琴っぽい音がアレンジに使われているが、彼女が歌うと和の雰囲気が全然しないのが不思議といえば不思議か(^^)。1番からすぐサビに行く構成は意表(だが曲の長さを考えると正解)。

● EXIT/EXILE
 グループ活動再開の第1弾は王道路線のダンサブルポップ。サウンド面で特に目新しさはないが、石橋をたたいて安全確実を狙ったか。詞に職業作詞家を起用(秋元康)というチャレンジはあるが、聴いててそれほど違和感はなし。それよりSHUNのファルセットの多さ&声量の少なさが気になる?

● vestage-ヴェステージ-/T.M.Revolution
 約1年ぶりシングルは「THUNDERBIRD」以来のバラード。浅倉大介プロデュース色はいつもより薄いものの、「西城秀樹」唱法は健在(というかよりパワーアップしてる?) 構成が淡々としている分、ボーカルのきばり具合だけが目立って聴こえるんだけど、ガンダム主題歌本家の気迫は感じます。

● You&Me Song/氣志團
 見た目のいかつさとポップで青春(ほとんど死語だな...)な歌のギャップでここまで来たけど、そろそろ転換期かな...と思ったら今回も同じ路線でした。ファンにとってはお約束でこの方が安心して聴ける(踊れる?)のかなあ。個人的にはそろそろ大人になってほしいのだが。

● CLOSE YOUR EYES/長渕剛
 全編6分半の超大作。ここ数年で間違いなく何か悟りを開いてるよね(巨人の清原に通じるものを凄く感じるんだけど)。ピアノバラードという意外性はあったものの、余計なアレンジを排したつくりは昨年の「しあわせになろうよ」の流れ。個人的にはC/W「YAMATO」の映画とのハマリ具合に興味大。

● Promise/倖田來未
 今年に入って怒涛のリリースももろともしない快進撃。今回もバラード系、曲はとりたててどうということはないのですが、この特徴のなさがタイアップ等では+に働いてるんだろうか。これでセクシー系との両輪をいよいよ確立、ベスト盤発売でさらに勢いがつくこと必至。

● happypeople/Skoop On Somebody
 前作のSOUL'd OUTとのコラボに感化されたか、年に似合わぬアッパー&ハッピーチューン(タイトルからしてヒネリなしか...)。大人のラブソングを歌うと公言していた彼らの曲としてはあまりに新境地。以前からのファンは戸惑ってるのでは?一時的な変化かそうでないのか見守りたいところ。

● Big Bang Romance/野宮真貴 loves m-flo
 名義上は野宮主導型のm-floとのコラボ。ピチカートファイブを知っている人には拍手モンじゃないでしょうか。m-floもコマーシャルなこと抜きにやってる感じがして、ブレイク後のスタンスがぶれていないことも好感度大。こういう曲がもっとチャート上位に来てほしいと改めて感じた1曲。

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