J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 今年は年末までビッグアーチストの新作リリースが続きます。例年はセールスが年度をまたぎ順位に反映されづらいこと、音楽番組等への出演やオンエアが少なくなることなどから敬遠されがちなのですが、11月末〜12月にかけてもあゆ、宇多田、ドリカム、KinKi Kids等の新曲発売あり。
 一方で、山下達郎の「クリスマスイブ」のようにクリスマスを前面に出した曲は少ないですね。安室、w-inds.の新曲が一応その設定になっているようですが、稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」や広瀬香美の一連の曲のように、この時期ならではの曲が少なくなっているのは少しさびしい気も(^^)。

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2005年12月分

● 粉雪/レミオロメン <今月のおすすめ> 
 前作の倍の初動売上を記録し大ブレイク作に。バラードなんだけど、歌うというより叫びを発するに近いボーカル、ストリングス以外は最低限のアレンジがタイトルと裏腹の熱いものを感じる。歌詞がドラマとリンクしているのもポイントだったんだろうけど、この冬熱唱したくなる曲1番になりそう。

● ココロノコンパス/槇原敬之<今月の次点>
 久々のドラマ主題歌。カバーアルバムのセールスが思ったほど伸びず気になってたが、詞が思いっきり説教モードに戻ってるのが気になるなあ(刑事モノって言うのと関係あり?)。サウンド的には彼特有の無国籍な感じが面白いだけにもったいない。ファンはラブバラードを熱望してるはずだぞ。

● スター/aiko
 いくつかある彼女のパターンのうちピアノバラード。しばらくアップテンポ続いてたからな...と思ってたら「そう来るか!!」ってサビの転調。それまでが半音の少ないメロディーだったから余計驚きました。この誰にも真似できないaiko音階が確立してるのって毎回感心。今回も名曲化の予感が。

● POP STAR/平井堅
 こちらも約1年ぶり。月9主題歌+バラード続きを考えるとアップテンポだとは思ったが...弾けすぎ(苦笑←年考えろ^^)。アイドル好きを伺わせるPVはなかなか正気で見られないものが。声も高いしカラオケではファルセット連発、音的には「STYLE」にやや近だけど「楽園」以降のファンには新境地かもね。

● 蒼の世界/レミオロメン
 見事自身の最高位(オリコン2位)を記録。裏打ちのハイハットは「南風」を連想させるが、最後まで3ピースで押すアレンジやボーカル処理は明らかに売れ線を狙ってない印象なだけに、この順位は(枚数が低くても)立派。年内もう1曲「粉雪」が゙出るだけに、こっちでさらにブレイク狙うか?

● きみの て/Every Little Thing
「恋文」以来約1年ぶり。解散しなくてよかった〜(^^)。ずっとアコースティック=アコギ中心だっただけに、ピアノメインのサウンドにちょっと躊躇したけど、ミドルテンポ含めこれがなかなか新鮮で新たな一面。歌い方も休んでたせいか、多少普通に戻ってるし高音のファルセットも無理がない。好作。

● almost in love/CHEMISTY
 久々の直球ラブバラード。ではっきりしたのは、堂珍メイン川畑ハモリの時の声のバランスが明らかに悪い。川畑のボイトレ(筋トレ?)に堂珍の声量がついていけてない感じ。川畑の声のセーブを覚えた方がいい箇所がいくつもあった。それと相変わらず歌が不必要に難しいのがセールス頭打ちの一因か?

● 超特急/ゆず
 「あいのり」主題歌。原点回帰の軽快な曲にブラスが絡んで(ここがコブクロあたりとの差かな)、うまく前作「栄光の架橋」のイメージから戻ったね。しいていうならAメロの「さあ」「なあ」がやけに耳につくことと、2番あとの複雑なメロが必要だったかなということ。主題歌の縛りがきつかったか?

● 僕のキモチ/WaT
 それぞれタレント、俳優デビュー前からストリートライブをやって来てた、という話が本当かどうかは別として、曲から久々に初々しさや歌う喜びを感じる若手男子が出てきたな、という印象。ジャニーズ全盛の今、アイドル的に見られるのは不本意だろうけど、この初々しさこそ今の誰にもない武器だと思う。

● ALWAYS/D-51
 新境地。映画主題歌ということで南国色は排除し、シングルではもっともバンドっぽい音のミディアムバラードになっているが、歌い回しの大きさが◎。ブレイクした「NO MORE CRY」の直後にこれが来てたらなあ、と思うと残念。ファルセットなどまだ粗い面もあるけど現時点でのベストと言っていいかも。

● Baby,I Love You/くるり
 3連続シリーズの最終章。サビまでの淡々としたアイリッシュ的な音と、サビのコーラスの広がりが対照的。セールス的にもこれが一番上へ来そうで、それまでの2枚は助走だったの?(でも結構彼ららしくてよかったけどな) こういうバンドの浮上は正直楽曲以外でのギミックなしで嬉しいね(^^)。

● SPOTLIGHT/Fayray
 なぜ「鬼嫁日記」タイアップなのかはいろいろ裏事情があるんでしょうけど(ドラマの内容と全然合ってない^^;)、いつものピアノ中心のサウンドの中にも微妙に新境地が。声の重心が低くて柔らかいんですよ。ジャズよりクラシックっぽい感じかな。最初別人かと思いました。なかなか興味深い。

● 君が泣ける場所になる/郷ひろみ
 ここまで来ると「アチチ」路線と超甘バラードの2種類で回してくしか投球術としてはないんだろうな。そういう意味では相当いい制球でおさまってると思います(少なくとも前作よりは^^;)。タイトルの甘甘もこの曲なら許せるもんね。雪国まいたけのタイアップはどうかと思ったけど(笑)。

● 遠い約束/黒沢薫
 ゴスペラーズのツインボーカルのうちサングラスをかけてない方(^^)のソロ活動シングル。彼らってラブバラードのイメージ強くなかったですか?「ソロでしか歌えないラブソング」をテーマにしたと言ってたけど、その時点で半分戦略的に損してるとしか思えない。ソロやるならやるなりの明確な変化が。

● 修羅場/東京事変
 メンバーチェンジ後初シングルはドラマ主題歌用の書き下ろし。毎回思うんだけど、今回特にいつもとは違う言語感覚の不思議を感じます。音は今回ベースラインがかなり動いてます(さすが亀田氏^^)。思ったほどエレキが入っていないからかな。もっとフックがあってもいいと思う。

● ジョウネツ/加藤ミリヤ
 UAの名作「情熱」をサンプリングしたことで話題に。これってパクリでも引用でもなく一楽器的「サンプリング」として扱われるんだ...違いがよくわからないなあ(苦笑)。ここ以外耳に残らなかったんだけど話題だけ先行ぎみ?アルバムは好調とのことなので完全オリジナル曲を次は聴きたい。

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