J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 山下達郎の「クリスマス・イブ」が何と20年連続でオリコンチャート100位内に入るという大記録を更新。この曲、実は発売年ではなくJR東海の「シンデレラ・エクスプレス」のCM曲に使われた年が最大のヒットだったんですね。そのあともマキシシングル、カラオケつきとバージョンアップ(?)を重ね、特に話題のなかった今年もとうとう登場。作詞作曲もやるこぼうずとしては、黙ってても稼いでくれる孝行息子がいたらどんなに嬉しいか(^^)。

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2006年1月分

● 風花/森山直太朗<今月のおすすめ> 
 NHK朝ドラ主題歌。「生きとし生ける物へ」のダイナミックさと対極にある丁寧な音づくり。半分以上がファルセットかという史上最高キーの曲に彼の新たな一面を見た気がします。サビ後には拓郎的詰め込み歌詞もあり、彼の要素はすべて盛り込まれている感じ。個人的にはもっと売れてもよかったのに...

● 指切り/一青窈<今月の次点>
 イントロからややヘビーさを思わせる3連のリズム。文字通り「指を切る」かと思うほど生々しいボーカルと、ブラスを大胆に導入した粗っぽい手触りの音は新境地。これまでバラード以外ではなかなかヒットがなかった彼女の情熱的な一面が垣間見えました。新たな軸となるか期待したい。

● White Light/安室奈美恵
 今までのシングル数作にはなかったライトテイスト&ウィスパーボイスのクリスマスソング。構成自体は単調なんだけど、今年の彼女は作品の振れ幅が大きくて、やや復活の評価もうなずけます。アップテンポに進むアーチストの、結果的に逆を行ったのもツイてたかも。紅白不出場は昨年蹴られたから?

● DAY AFTER DAY/BEAT CRUSADER
 着うた配信のみの新曲。今年はシングル2枚にカバーアルバム、ついにお面を被ってのテレビ出演まで果たした彼ら。これ以上売れようという考えもなかろうから、間違ってもバラードなんかやらんでこのまま疾走してほしい。微妙にテクノの要素が入ってるところが現代っ子(でもないか)というか何と言うか。

● Triangle/SMAP
 今年3作め。一聴してサビより高いソロパートのキー設定にみなさん苦しんでます。ほとんど笑えないネタ状態(^^;)。詞も「戦火の少女」や「構えた銃」など、どうもキツイ言葉だけが耳に飛び込んでくる。「世界に一つだけの花」の2番煎じ狙ったんだろうけど、彼らが歌う歌じゃなかったってことか。

● Get Wild/玉置成実
 TM NETWORKのブレイク作のカバーで起死回生を狙った彼女。もともと小室哲哉と女性ボーカルの相性は悪くないが、サビで何回もテンポダウンしたのにはがっかり。ダンストラックに徹するのかボーカルを前面に出すのかもやや半端な印象。60%くらいの出来か。次の曲の選択が難しくなった気がする。

● Passion/宇多田ヒカル
 年末に来て最大の問題作になるかもしれない予感。あるテレビで「ノリのいい明るい曲」と本人は紹介していたけれど、このアンビエントなリズム&曲調と切り込むようなギター音からは光は伝わってこない。口語の詞と曲との咬み合わせも悪い。妙なテンションでテレビに出まくるし宇多田どうした!?

● Bold&Delicious/浜崎あゆみ
 辛うじてオリコン首位獲得。年末恒例のバラードから一転ゴスペル調のハイテンションナンバーに鞍替えしたが、前作「HEAVEN」で押す手はなかったのか。挑戦自体は悪くないが、個人的に今年の浜崎はゴージャスさを前面に出しすぎな気がしてただけに、余分な1曲な気が。やっぱり枚数ノルマ課されている?

● JET!!/DREAMS COME TRUE
 久々のイケイケディスコ調。初期の「うれしいたのしい〜」あたり狙ったんだろうけど「頭の中JET」はないでしょ(苦笑)。C/Wもそうだけど特に歌詞の端々にタイアップの匂いがするのと、唐突に突入するサビについていけませんでした。あと「きくきく(きくみる)セット」もいただけない。年考えようよ...

● 抱きしめる/BoA
 「DO THE MOTION」で初の首位、ベスト盤ミリオンから1年もたたないのに最近の不振ぶりはどういうことだろう。作風にとりたてて変化はなさそうなのだが(しいていえば声が太くなってる分、女版T.M.Revolutionみたいになってるかもしれないが)。少し女性らしい路線に戻した方がいいのかも。

● 語り継ぐこと/元ちとせ
 約2年強ぶり、復帰後初シングル。スキマスイッチ・常田のサウンド協力で音の感じは柔らかめに変わったが、独特の声&こぶしは健在。今作のようなPOPSの方が自然に節回しが聴けるのが新たな発見でした。何よりこのタイトル、好きだなあ。「全力少年」の次にヤラれたかもしれない。とにかく祝復活。

● 冬の磁石/キンモクセイ
 男性POPS冬の時代、彼らには頑張ってほしいんだけど、久々にググっと押しの強い曲がきましたね。歌謡曲的メロディーの良さと時々挿入される大げさすぎるアレンジが今回は上手くかみ合っています。ブレイク作も確か冬じゃなかったっけ。地道でもいいからぜひ活動を。近々アルバムも出ます。


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