J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 最近やっているCMでいいなと思ったもの。たぶん関東限定だと思うけど、「つながらない人をつくらないために」というテロップとともに、槇原敬之の「遠く遠く」が流れるNTT東日本の企業CM。ひねりはないんだけど、通信企業のリーダーとしてめずらしく的を得たフレーズ、そして選曲をしてるな、と思った次第。ちなみにこの曲、シングルのC/Wとして発売され、ファンの間では名曲といわれていました。10数年ぶりに再び光が当てられ、2月発売のアルバム「LIFE IN DOWNTOWN」にこの新バージョンで収録されてます。

 携帯電話の華々しいCM合戦もいいけど、たまにはこういう真摯なものも見たいよね。

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2006年3月分

● ほんの少しだけ feat.KURO from HOME MADE 家族/槇原敬之<今月のおすすめ> 
 いやあ、意外でした、この組合せ。KUROのラップが多くてこっちがメインかってくらいなんだけど(笑)、お互い持ってるトラックの好みが近いからできたコラボなんだろうね。同じ部分をラップで歌ってても槇原の方にだけメロディーがついててハモリ効果になってるのが面白い。アルバムが楽しみだ〜

● 衝動/B'z<今月の次点>
 ベスト盤発売後&今年始動の曲はアップテンポ。「OCEAN」からの揺り戻しで想像はできたんだけど、最近のB'zは歌部分はアレンジが整理されて、かつ聴かせどころのツボを心得ていると思う。今回は何といっても「しょ〜ど〜っ!!」でしょ。3分強という曲の短さ、コーラスの豪華さなども潔い。

● Hot Chocolate/RIP SLYME
こちらもベスト盤を挟んでだが、1年以上ぶりのシングル。よってか、特定のジャンルのフレーバーを乗せることなく、ある種詞曲とも彼らの王道を行ってます。実は歌詞も字幕で流すには結構きわどいところ突いてる。ファンには待望の、それ以外の人には雑音にしか聞こえない曲かも。

● 砂を噛むように...NAMIDA/松浦亜弥
 昨年のBEST盤発売あたりから、しっとり系に路線変更しているのが顕著。今回とうとうつんく♂プロデュースも外れ、前作「気がつけばあなた」の分まで巻き返しを図るも...ちょっと変更遅きの感が。一度凋落傾向のイメージがついちゃうとなかなか挽回きついからね。曲はまあまあ。

● Dear/川嶋あい
 こちらあいのり主題歌の原曲「旅立ちの日に...」と両Aサイド。弾き語りイメージが強かった彼女だが、作りこまれたシンセ中心のアレンジで聴くボーカルもなかなか新鮮です。ボーカルスタイルは十分確立してるから、今度はちょいロックテイストのものも聴きたいね(間奏にギターソロ入ってたし)。

● 5センチ。/WaT
 今が旬のデュオ、話題の2ndは前作「僕のキモチ」以上に聴く方が照れくさい純情ソング。若いってこういう時に特権(苦笑)。小池のブルースパープはあるものの、コード進行、詞の親しみやすさとも前作を踏襲。勢いのまましばらくこれでいくのが得策か。短いけど意表を突いたタイトルが◎。

● ベスト オブ ヒーロー/倉木麻衣
 最近やや路線がとっちらかり精彩を欠いている感のある彼女。「ガチバカ」ドラマ主題歌で底力を見せるか。シンセ中心の音ながら結構強めの音をメロディーにぶつけているのが異色といえば異色か。そういう意味ではアプローチがR&BというよりJ-POP寄り。詞はいつもの前向きソングで変わりないのだが...

● Where to begin/TRF
 6年ぶりの再開、さすがに驚きました。A社は人気が落ちると世代交代早いからねえ(苦笑)。全盛期を思わせる押しまくりのアッパーチューン。これを機に過去のBEST盤に遡って聴いても違和感ないことを保証します。チャート的にはベスト10には届かなかったけど、こういう形での復活はJ-POP界には必要!

● 帰れない者たちへ/中島みゆき
 米倉涼子主演ドラマ「けものみち」主題歌。久々のシングル&話題のタイアップで旋風を巻き起こすかと思ったが...オリコン30位以内に入れず。ちょっと怨念入りすぎ?(ドラマとは合ってると思うけど)。この暗さは彼女にしか出せない味であることは確か。景気回復基調のご時世も逆風だったか?

● 今にきっと...In My LIFE/後藤真希
 デビュー以来続いていたオリコンベスト10入りがとうとう途切れ。一見明るい曲調のように聴こえ、でもところどころマイナーが入るところ、アレンジの感じといい80年代アイドルっぽくて、ようやく普通の曲が回って来たって思ったんだけど。本人がどっち路線に今後行きたいのかがいまいち見えず。

● Happy Birthday/GOING UNDER GROUND
バンドとしての実力や方向性も見えてきて、これから...と思ってたのに、セールス面では見事にコケました(ベスト30に届かず)。いわゆる売れ線の書ける数少ないバンドだと思うし、トレードマークのメガネもむしろ追い風だと思うの、今はそういう時代じゃないのかな。もう少し毒っ気がほしい気はするが。

● TOKYO通信〜Urbs Communication/SOUL'd OUT
 ヒップホップ勢の中でもディスコ&オトナ度がもともと高い彼らの音だが、今作はその完成形に限りなく近いと思う。逆に言えば、ボーカル&MC含め濃密な部類になので、好き嫌いがはっきり分かれそう。チャート的には今のベスト10一歩手前ってのが限界なのかな?

● サファイアの星/東京スカパラダイスオーケストラ
 「歌もの3部作再び」の第2弾は何とCharaがゲストボーカル。どっちもかなり個性が強い音(声)だけど、スカパラの方があえてそういう声を求めてる感じですね。キーを中低音に置いたことで、逆に時々出てくる高音がとってもハスキーでいい味出してる。個人的には詞が全然入って来なかったけどそれもあり。

● ソメイヨシノ/ENDLICHERI☆ENDLICHERI
 KinKi Kids・堂本剛のソロプロジェクト。ユニット名は古代魚に由来しているとか(彼自身、芸能界きっての釣り&魚好き)。で、タイトルとは裏腹にドヨドヨです。いきなり「墜落した〜」だもんな。アイドルの歌として聴かない方がいい。もし彼の本質がこっちならKinKiは相当疲れる「商売」なはずだが。

● ワールドアパート/ASIAN KUNG-FU GENERATION
 オリコンCDチャート初の首位獲得。音の質感は基本的に変わらないのだが、ここんところドラムが結構複雑で、アップテンポの割にはいまひとつ流れに身を任せられないんだな〜。1音だけ高く飛び出るメロディーラインはもはや手癖の領域か。ここにきてミスチル的国民バンドとは明らかに違う方向性が...

● CRY NO MORE/中島美嘉
 昨年はNANA〜名義のシングルのみだったので新曲はひさびさ。前作のロックを相当嫌ってた反動からか(苦笑)、ゴスペル+ジャズを足して割ったような夜用の音楽。彼女の進みたい方向がかなり色濃く出てます。ベスト盤も売れたし、レコード会社に対して好きなことやらしてくれ、って要求が通ったのか(^^)。


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