J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 倖田來未のベスト盤「BEST〜second session〜」が、なんと発売1週で98万枚とほぼミリオンの売上を記録しました(こぼうずの予想の70〜80万枚をはるかに超え、こぼうず惨敗...) 最初からアルバムが出ることを見越して、シングルを買い控えしていた層が多かったのか、DVDのPV全曲収録が功を奏したのか、いずれにせよこれで一時のブームではなくアーチストとしての彼女の位置は確立したようですね。

 一方KAT-TUNのデビューシングルも初動で80万枚弱を記録。事前露出がすごかったものの、デビューでの初動記録を塗り替えたようです。もっともその前の記録もジャニーズの嵐だったようですけどね(^^)。

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2006年4月分

● IT'S IN THE STARS/w-inds.<今月のおすすめ> 
 メロディアス路線が続いていたが、今回はモロ80年代ディスコ調路線。彼らの過去の曲になかったパターンだよね(ここまでハッキリやってくれると逆にパクリもへったくれもないってか^^)。この人たちの最大の問題は詞なんだよね。そろそろ「ニの線王子様」からの脱皮も必要な時期なんでは?でも曲自体はパワフルノリノリで◎。

● マイペース/Sunset Swish<今月の次点>
 大阪出身の3人組バンド。編成ではベースレス、キーボードがいるのがちょっと異色か。要潤出演のPV、アニメ主題歌起用などタイミングは重なったものの、「ひとつ〜」から始まるサビのインパクトが売れた最大の要因でしょうね。このテンションを今後も持ち続けられるかが彼らの試練の場でしょうね。

● 音速パンチ/Cocco
 ソロとしては約5年ぶり復帰のシングル。タイトルにおやっと思ったが詞の内容は以前のCoccoのまんまでした(苦笑)。最近のアレンジの傾向からか、ヘビーではなくスカスカの細かいリフ+詰め込み言葉的メロディーだが、詞の世界が伝わりきってない気がするなあ。もっとドロドロした音でよかったのでは。

● 純恋歌/湘南乃風
 あえて分類するならレゲエヒップホップユニットとなるのか。今回はシングル初のラブソング、特にサビの詞は超ストレートです。その他も彼女との出来事が淡々と語られていく感じ。こわもてな見た目とのギャップもブレイクに加担したかも(苦笑)。この路線でずっと行くとは思えないけど名曲です。

● SEASON'S CALL/HYDE
 最近ラルクとの音楽性の差がなくなってきてるように思う(しいて言えばメンバー作曲でないことくらい?)。それと過去の曲と全く異なるのは、サビがコードの不協和音的メロディーをなぞってること(確信犯としか思えない)。アニメ主題歌として気持ちよく聴けるか、という意味では疑問が残る曲。

● Keep Tryin'/宇多田ヒカル
 過去3作と違いポップ路線に戻ったように一見感じたのだが...サビ部分「ずっと〜」の「ず」の半音階が強烈にむずかゆいのは僕だけ?(明らかに狙ってますが) メジャーのようなマイナーのようなつかみどころのない曲調も賛否両論分かれそう。でラストも「お父さん、お母さん、車掌さん...」なんで??

● 小さな詩(うた)/MARIA
 元ZONEのベースを中心とする6人組ガールズバンドのデビュー曲。こちらはベース2人、ギター2人にキーボードもいるっていうすごい編成(^^)。で、曲はまだバンドル(アイドルバンド)として売っていくのかどうか方向性が今ひとつ見えない。元ZONEの話題性が消えるまでにどこまで個性を打ち出せるか。

● REAL FACE/KAT-TUN
 ジャニーズ最後の最強兵器ついにデビュー。メンバーは修二と彰の亀梨他ドラマやCMに多数出演済。デビュー曲は詞:スガシカオ&曲:B'z松本の強力タッグ。ここまで書くと磐石なんだけど、個性的な曲を書くはずの彼らを起用した必然性が作品から全然感じられないんだよね。どうせ売れるんだろうけど。

● くるりくるり/ナナムジカ
 ボーカル&ピアノの2人組。叙情的なイントロから始まる曲は大人のドラマを意識してか、派手さはないものの聴くほどに味が出てくる感じ。ボーカルの中低音に特徴があるのも最近の傾向とは異なる趣ですね(^^)。やや古典的なイメージを受けるのはバックグラウンドにクラシックの素養があるから?

● Faith/伊藤由奈
 昨年映画「NANA」のREIRA役で一躍脚光を浴びた彼女の注目の2nd。う〜ん、完成度は前作の方が格段に上だなあ。曲だけ聴いてて誰が歌ってるのかわからないところが厳しい。中音部と高音部で声質が変わるのね。もう少し高いところでスーっと出る声を多用してよかったのでは?(低音は出てないし...)

● Mr.Traveling Man/TOKIO
 メンバー松岡主演のホスト系ドラマ。曲との関連性はジャニーズ恒例の通りほとんどありません(^^)。でもここ数作ではもっともちゃんとしてる。毎回のように作家陣が変わって当たり外れが多いのが彼らの難点だけど、普通に8ビート歌ってるのが今の彼らには最も合っていると思う。

● Around the world/MONKEY MAJIK
 カナダ人のボーカル、ギターを含む仙台発のインディーズバンドの2nd。いきなりの月9主題歌抜擢だが、Def Techや木村カエラなど、ハーフ系アーチストの当たり前のような台頭があってこそのヒットでしょうね。サビのタイトルフレーズが「WE ARE THE world〜」にしか聴こえないんですけど。

● 虹の下のどし降りで/松任谷由実
 ユーミンひさびさのシングル。曲の雰囲気からして彼女とわかる個性は健在なのだが、今のJ-POPシーンに混じると周回遅れな感は否めないな(めずらしく転調を繰り返したりと高度なことやってるんだけど...)。SuicaのCMで聞いたときは耳をひきつけるものがあったのに、なぜだろう。

● 華/華原朋美
 定番のバラード。一時期より声もナチュラルに出るようになって復調の兆し大なのだが、いかんせんこの曲はアレンジのチープさだけが目立つ(特にリズム打ち込みのおかずのなさ!)。声がアレンジに負けない人だから、もっとゴージャスなアレンジでも全然OKなのにな。やっぱセールス不振の悪循環?

● カレーライス/KAN
 こちら調べたら4年半ぶりシングルだとか。途中から彼しか書けないメロディーラインのオンパレード。しばらくギャグやパクリものにハマってたけど、いったんリセットしたせいかとってもナチュラル。まあ元モー娘。矢口主演昼ドラ主題歌ってのは居心地悪いし、事務所の事情丸出しだけど。祝復帰!

● 胡蝶の夢/大黒摩季
 全盛期にはOLの教祖的存在とまで言われた彼女がまさか...と思ったんだが、彼女も昼ドラの主題歌を歌う人に。バラードは確かに昼ドラのフレーバーが。でも何か腑に落ちないなあ。やっぱり柴田淳とかの方があってる(笑)。CDセールスもついにベスト50を切ってしまったし、再度パワフル路線を熱望。

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