J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 今年はドイツW杯の年ということで、テレビ各局のタイアップ曲が次々と発表になりました(今回のレンジとGAKU+桜井もサッカー関連)。日本の活躍次第では前回の日韓共同開催のとき並みの盛り上がりも期待できたんでしょうが、音楽業界をみる限りどうやら限定的なものにおさまっている感じです。特に多数のアーチストが参加した「YELL FROM NIPPON」ガコケたのが痛い...

 開催中も矢井田瞳、TOKIOなどの新曲がスタンバイ。聴くことが出来次第レビューとしてアップして行きたいと思います。個人的には夏の邦画主題歌の方が盛り上がりがでかそうで期待大(^^)。 

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2006年6月分

● 花吹雪/柴田淳<今月のおすすめ> 
 レコード会社移籍第1弾にしてひさびさにベスト10入り(2曲めだとか)。でも本人、至ってこれまでと変わったことをしてるわけでもなく、むしろいつもより淡々としてるくらい。だいたいこういう時は新境地を開きたがるんだけど頑固さは評価したいです(苦笑)。超和風の桜散る風景が思い浮かびます。

● 気分上々↑↑/mihimaru GT<今月の次点その1>
 デビュー3年め、シングル9曲めにして突如ブレイクの男女2人組。DJ OZMAの曲同様、アゲアゲソングが少ない中でうまくタイアップを拾って上昇気流に乗った感じですね。そういえばボーカルの彼女、大塚愛+矢口真里を足した感じじゃないっすか。ウケ顔なのももしかしたら追い風になったのかも。

● melody 〜SOUNDS REAL〜/絢香<今月の次点その2>
 こちらは前作のデビュー曲「I believe」のヒットから180度方向転換し、アップテンポのソウル感ある曲に。ただセールスは完全に当てが外れた格好に。本格派を打ち出したかったのはわかるが、ファンがバラードのイメージからの切り替えに戸惑ったか? 構成が物足いものの個人的にはオシだけどなあ。

● Precious/伊藤由奈
 映画版「海猿」タイアップで見事息を吹き返した感のある彼女。歌との相性はやっぱり「ENDLESS STORY」には及ばないと思うんだけど、前作よりは彼女の個性となりうる音階にメロディーがより寄ってるかな? 3作バラードが続いただけに、このあとどう動くのか注目(アルバム発売が手堅いが...)。

● マタアイマショウ/SEAMO
 元シーモネーターというだけで敬遠気味だったんだけど、今回は明らかにライトファンをも取り込もうという野心が見れ隠れ。しかもそれを女性ボーカルを使うことでオブラートに包む技はもしかしたら凄腕か? 登場5週めを過ぎてもオリコンチャート30位以内をキープしているのも頷ける気がします。

● チャンピオーネ/ORANGE RANGE
 今年初シングルはNHKのサッカーW杯タイアップ曲。テレビでバンバン流れることでしょう(トリノ五輪の平原同様...ということは思わぬ不発が頭をよぎるのだが)。気になるのはサビ以外の彼ららしいフレーズに対し、サビだけがありきたりな言葉の羅列になってること。もしかしてNHKの検閲が入った?

● 手を出すな!/GAKU-MC/桜井和寿(Mr.Children)
 やはりこちらもサッカー関連で(見事タイトルを懸けてますね^^)関連で、ラテンのリズムもRANGEとは違う高揚感があるんだけど、桜井のボーカル部分だけが完全にぶつ切り状態。流れを止めてしまってる(しかもテンション極高だから余計に^^)。やはり話題先行で作られたのかなと勘繰りたくなる一枚。

● 陽の照りながら雨の降る/Cocco
 ソロ復帰第2弾。前作「音速パンチ」は珍しく乾いたリフが目立つスピードロックですが、今回は持ち味の神がかり的雰囲気、徐々に厚みを持ちながら世界を広げるアレンジ、短い言葉で最大限の世界を伝える詞も秀逸。いよいよ完全復帰、という印象です。アルバムがどの程度の明るさ(暗さ)になるか興味大。

● HEAVEN/ジャンヌダルク
 オリコン最高位2位もその後2週で20位台まで急降下。まあ夏向きのバンドではないにしろ、正統派のロックをやると彼らの日本情緒的部分が薄れ、個性としては弱くなっちゃうのかな。まだ下りには入ってないだけにもったいない。ここらでひとつ過去の作品含め総決算するのも新たなファン獲得に効くか?

● 旅人(たびうど)/ケツメイシ
 「さくら」以来のシングルでどう出てくるか興味津々だったが、今回も歌ごころに訴えてくるメロディアス路線(むしろカラオケには向いている?)。C/Wにさくらの別ミックスが入ったりしてるので、表題曲はあくまで万人受けを狙った感じか。個人的にこっちの方がするめ的に良さが出てくる曲じゃないかと。

● スイートホリック/安倍なつみ
 本人名義としてはひさびさのシングル。全体のレベルの低さもあって彼女は連続ベスト10入り記録を何とか繋ぎました(^^;)。しかし歌はいただけないなあ...ラップというにはまがいもの的なAメロ、どうしても中毒を連想させるタイトル、直接関係ないけどGABAのCMでのはじけ具合。行く先が見えません。

● Believe/AI
 前作「Story」のロングヒットを受けて、今回も同路線の聴かせるバラード。個人的には本来の彼女の持ち味のヒップホップが聴きたかったなあ。まあセールスを考えて冒険しなかったということだろうけど、あまりに無難すぎて(^^)。ドラマ主題歌にもなっているので、長期間売れるかどうかがポイントですね。

● フレンジャー/大塚愛
 う〜ん、この人は何がやりたいんでしょう...せっかく「プラネタリウム」からアルバムへのいい流れを作ったのに、戦隊モノの「××レンジャー」をフレンズにひっつけた造語です、って説明を聞いてるのが空しくなる(苦笑)。ボーカルの意図的な無抑揚も棒読みに聴こえて逆効果。いただけなさすぎる。

● Dear WOMAN/SMAP
 サウンド的には昨年の「BANG! BANG! バカンス」に近いアッパー。資生堂全面協力で「胸さわぎを頼むよ」的要素も感じます。ただサビが「ようこそ日本へ」なのだけが謎。無理に意味を持たせようとするために、逆に何が言いたいのかわからなくなってる。CM曲という「商品」に徹するなら徹してほしかった。

● 追伸/ネスミス
 懐かしきasayan男子オーディションで最終選考まで残り、STEELとして活動していた彼のソロ再スタート曲。音的には平井堅+CHEMISTRYを足して割ったような感じ(プロデュースが一緒だからかな...)。いかんせん声にクセがなさすぎるのが惜しい。中途半端に歌えてるだけに聞き流してしまいかねない。


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