J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 今月は比較的バンド系であまり得意分野でない(^^;)アーチストも含めて取り上げてみました。こうやって見ると、大御所のリリース間隔が空いているうちに、独自の世界観を持ったアーチストってたくさん出てきてるんですね。それでも、インディーズの初期の頃から追っかけてた人曰く、メジャーに近づいてくると微妙に音楽性が変化して良さが失われていくこともあるっていうから、ファンの耳は厳しいっすね。

 よくよくラインアップを見ると、ハイテンションなのと大人向けとにキレイに分かれてますね。それにしても男女ともグループバンド勢ばかり元気があってソロアーチストが今ひとつ勢いがないのは何でだろう(先月取り上げたBONNIE PINKや徳永はアルバムセールスでは健闘してるけど)

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2006年9月分

● The アイシテル/氣志團 <今月のある意味おすすめ> 
 DJ OZMAとしての2作を挟んでの新作(注:DJ OZMAと綾小路翔は友人なんだよ
ね^^;)。もともとヤンクロックといいつつハードロック色は濃くないアーチストだが、ここまで4つ打ちのリズムマシン&ダンス路線が前面に出るとDJ OZMAとのコンセプトの違いが...オリコン最高14位だがこちらはベスト10漏れ。

● 君という名の翼/コブクロ 
 昨年からの一連のヒット以来、シングルでは初のアップテンポ。ライティングは安定してるんだけど、Bメロ、サビともちょっと冗長な気がするなあ。それと、『き「み」というな「の」つばさで〜』のアクセントがどうしても不自然に耳についてしまいます。主題歌のドラマに寄り添いすぎたかな?

● WELL COME 2/米米CLUB
 9年ぶり再結成&デビュー20周年の活動再開シングル。ブランクを感じさせないテンションの高さ、当時のバブリーな時代と今のプチバブルを重ねて聴いてしまいました。カールスモーキー石井もやっぱりこっちの方が生き生きしてる。こういうグループって今いそうでいないよね。オリコン初登場9位と健闘。

● 有心論/RADWIMPS
 「かっこいい弱虫」という意味の4人組バンド。基本はロックなんだけど随所にバンドらしからぬリズムを取り入れたり、哲学的な詞を織り交ぜるあたりにバンプ+アジカン的流れを持ち合わせてます。4thシングルの今作でオリコン最高位13位まで浮上。次作でいよいよベスト10入りか?

● Salamander/ELLEGARDEN
 この曲を含む3曲とも全英詞。インディース発売。音だけ聴いたら洋楽のパンクバンド。それがオリコン初登場3位になるんだから最近のJ-POP事情は(^^)。立ち位置的にはBEAT CRUSADERSに近いのかな(音楽性は違うけど)。ちなみにタイトルは「1.山椒魚 2.西洋の伝説上の動物。火の精」の意。2.だろうね。

● BRAND NEW WORLD/D-51
 昨年の映画主題歌「ALWAYS」以来の作品。こちらは「NO MORE CRY」よりさらに高速テンポ。前2作よりセールス面では巻き返したけど、ミディアムスローでは勝負できなくなってしまったことも事実。CHEMISTRYとの被りが解消した今、ハーモニーを聴きたいところだがしばらく若さで押すしか手はないのか。

● Hava Rava/WaT
 こちらも約半年ぶり。D-51とは違った意味で、前2作とは大違いの弾け方。イメチェンの図り方としては間違ってないと思う。ただよりアイドル的になってしまったことで、せっかくの自作自演が軽く見られなければいいんだけどなあ、とちょっと心配。あとトーク番組の露出もほどほどの方がいいと思う(^^)。

● 夏模様/KinKi Kids
 楽曲の安定度ではやはりジャニーズ1,2を争ってますね。ブームが過ぎた頃に沖縄テイストを持ってくるところ、実はSMAPのノリノリの曲を書いている林田健司詞曲と意外性満載。光一がハモリに徹しているサビもなかなかクオリティ高いです。個人的にはコアすぎるソロ作品よりこっちの方が安心感大?

● あのさよならにさよならを/華原朋美
 あの中島みゆきが詞曲提供のバラード。復帰後徐々に声量も戻ってきたし歌い回しもクセがなくなって、ボーカリストとしてはいい感じに年を経てると思うんだけどね。ただこういう時に限ってセールスがついて来ない(最高位46位)。カバー集を出してみるのも打開策の一つだと思うけどなあ。

● Voyager/平原綾香
 彼女の曲の中では比較的イメージに近い路線。NHKの番組タイアップもあって、ちょっと内容が寄り添いすぎた気がするのがまずかったのかなあ。最高位41位に沈みました。アルバムアーチストとしては残っていくと思うけど、地味に聞き込むタイプだけでなく、シングルだからこその遊び心に期待したい。

● DIVE into YOURSELF/HIGH and MIGHTY COLOR
 初登場24位。アニメのタイアップがつくかつかないかでこんなに変わるアーチストが増えてきたのが今年の特徴。彼らの場合かなり顕著。一応ゲームタイアップはあったけどガンダムなきあとどうする?(苦笑)。音は太くなってるし、ふたりともボーカルに重心に低さが出てきたのはバンドの個性として期待。

● 恋をしてゆこう/徳永英明
 彼の曲からファルセットが出てくるとは数年前に誰が予想しただろう? ここ数作よりはややリズミカルだけど、基本線のシンプルなアレンジ&おさえめのボーカルは変わらず。以前のファンもちょっと楽しめるかも。続いて中島美嘉「雪の華」のカバー→アルバム第2弾と続き今年は活発に動いています。

● Juice/くるりとRIP SLYME
 同時に「ラヴぃ」(こっちはRIPとくるり名義)も発売になってるんだけど、こっちの方がお互いの個性がぶつかり合ってる気がするような気がする。もっとも両方ともかなりRIP寄りで、くるりの音楽的許容範囲というか適応力に意外な発見があった曲。ジャンルは違えど意外とメンバーの体質も似てるかも。

● 真夏のストレート/甲本ヒロト
 ザ・ハイロウズ解散後初となるソロ1st。意外にも行進曲風の軽やかなリズム。1発目だから「TRAIN TRAIN」系のガツンと来るタテノリで来るかと思ったらフェイントかまされました。でもっていきなり腐れ縁・真島昌利らとまたバンド結成らしいですね。ソロはもう打ち止めなのかな?もったいない気も...

● 恋のメガラバ/マキシマム ザ ホルモン
 母体となるバンドは97年結成。八王子発、インディーズで活動していたが、前作の「ざわ...ざわ...ざ..ざわ.....ざわ」(長い...)で一躍注目株に。今作はオリコンベスト10入り。でもって曲は...ひたすら爆音&がなり&サビだけとってつけたようなキャッチーさ。筋肉少女帯あたりを思い出すなあ...

● Ivory/Dragon Ash
 ここんとこヒップホップ×ロック→ラテンへのシフト著しい彼ら。でも刻んでいるリズムとか唱法が同じだから音の印象ほど変わったって感じがしないんだよね。しかも相変わらず難解なラップ詞。もはやファン以外の人へのメッセージは感じられない境地まで来てるような気がするんだけど。


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