J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 今月はどれをイチオシ曲にしようか迷うくらい好きな曲が多く集まりました。チャート的にはもう少しあとに年末用シングルが大量リリースされるので、端境期奈なずなんだけど(苦笑)。でもMONKEY MAJIKといいいきものがかりといい、曲が地味なせいもあるだろうけど面白いくらいタイアップの度合いで売れ行きが変わります。逆にORANGE RANGEのように最後の頼みの綱がセールス挽回につながらなかったり。

 そんな中、絢香が勝負曲で再び浮上してきました。この勢いをアルバムにつなげたいところですが、また「100枚に1枚当たり」を初回盤特典でやるようです。今こそ作品で脚光を浴びるチャンスだと思うのですが、そこまでの話題づくり、必要なのかな?

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2006年11月分

● 道標/橘慶太 <今月のイチオシ> 
 w-inds.ボーカルのソロデビュー曲。こっちは等身大の自分を表現するということで自作詞、アコギを持って歌ってます。ここまで音も詞も明確にコンセプトが分かれてるとグループ解散とか勘繰らなくていいよね。でも意外と生音と声の相性がいいみたいで、今後w-inds.としての方向が難しくなりそう。

● Winding Road/ポルノグラフィティ <今月の次点その1> 
 シングルでは久々のアキヒト詞曲。本間氏楽曲よりキャッチーさに欠ける部分がありがちなんだけど、3年ぶりにオリコン初登場首位、じっくり曲を評価してもらえる環境づくりに成功した証でしょうね。今回も聞き込むほどに味が出そうな曲。ブルースハープ&アコギ主体のサウンドも新鮮です。

● フタリ/MONKEY MAJIK <今月の次点その2> 
 前作「Around the world」が西遊記タイアップでヒットした彼らの新曲。一転して日本語詞メインの聴かせるバラード。メンバーからして多国籍感がひとつのウリだったと思うが、あまりに地味で淡々としすぎた? 歌い出し、何となくタケカワユキヒデのようでもあり、線が細い浜省のようでもあり。

● Real You/山田優
 カナダ●ライから東京メ●ロまで、CMで見ない日はないくらい売れっ子タレントのデビュー曲。モデル出身のイメージが強かったけど、SPEEDと同じスクールで踊りや歌のレッスンを受けてたとかで、意外と頑張ってます。90年代アイドル的な今どきニッチな路線、意図してないとしたら思わぬ拾い物かも。

● 約束の場所/CHEMISTRY
 約1年ぶり新曲はマッキー詞曲プロデュース。コーラスにも大胆にも参加しています。ケミにとっては新境地のわかりやすいJ-POPになってると思うけど、ソロパートが多すぎてユニットとしての魅力はちょっと不足だったのかな。予想ほど売れず(オリコン最高4位)。もう少し事前プロモがほしかったな〜

● 三日月/絢香
 起死回生の4thシングルはデビュー前から温めていたというバラード回帰。やっぱり安心して聴けます。詞も年相応の言葉遣いになってて、変に本格派を意識したつくりになってないところは好感。バラード以外をどうファンに印象づけるかはアルバムでの課題かな。シングル4曲中では一番好きです。

● ブギウギ'66/w-inds.
 今年はシングル3枚のうち2枚がアッパーサウンドの彼ら。メロディアス路線が続いてたんで個人的には嬉しいです(^^)。しかもブラスアレンジが大胆でカッコいい。慶太の歌も負けてなくて音とぶつかり合ってる感じがいいっす。以前の美少年アイドルのイメージを持ってる人にこそ聴いてもらいたい。

● 恋愛写真/大塚愛
 年末に向けて、例年以上にスローテンポな曲が多い気がする今年ですが、彼女もピアノ弾き語り系のTHEバラード。ブレイク直後は勢いでおしまくる「さくらんぼ」系の曲の方が合ってるなと思ったが、ここまで柔らかいボーカル感が出せるようになったとは。これまでのバラードで一番好きです(^^)v。

● One Night/DJ OZMA
 早くも今年3枚めのシングル。企画モノにしては続きすぎな気がするが(^^;) 内容もだんだん品がなくなってるように思う。「アゲアゲ〜」の時は言葉遊びとか随所に隠し味があったけど、今作はただイケイケ系オンリー。しかも日韓友好の橋渡しとかまで言い始めた。こんな橋渡し、拒否されそう...

● SAYONARA/ORANGE RANGE
 一回通しで聴いて誰の歌かわからなかった(^^;)。厳しく言えばそのくらい没個性。ドラマの内容とも微妙にずれてる気がする。「ラブ・パレード」「キズナ」と聴いて来るとこの路線はむしろ守りに見える。多少パクリぎみでもやりたい音楽をストレートにやった方が聴き手にも伝わるんじゃないかな...

● メロディーズ/GAM
 松浦亜弥&藤本美貴によるユニットの2nd。映画「スケバン刑事」用の即席ユニットだと思ってたので、2枚めが出て??って印象。しかも怪しげなPV含め妙にお色気路線だし。つんく♂は彼女らに何やらしたいんだろう。別にピンでも売上変わらないみたいだし(苦笑)。ひさびさに解釈に困った曲。

● シーサイド・ばいばい/木更津キャッツアイ feat. MCU
 DVD→映画化されて人気度を上げてきたシリーズ最終作、何と主演の5人+元KICK THE CAN CREWのMCとのコラボ。メンバーに嵐のラップ担当・櫻井がいるのはいいとして、うち3人は俳優だからね、歌を期待するというよりはひとつのイベントでしょうな、これは。ほとんどメロディないし音はまんまMCUだし。

● コイスルオトメ/いきものがかり
 前作「HANABI」がスマッシュヒット、今作が正念場の彼女ら。秋にピッタリのバラード、でも感傷的すぎないサウンドと等身大の詞のバランス、結構いいと思うなあ。ただ如何せん、まだ固定ファン層が不安定なだけに売上はタイアップに引きずられる部分あるんだよね。オリコン初登場15位と厳しい状況に。

● Platinum Kiss/ゴスペラーズ
 再始動1曲目はアップテンポだったので、ほぼアカペラの彼ららしい曲を待ち望んでいた人、多いんじゃないだろうか。このジャンルも彼らとRAG FAIRくらいになっちゃいましたもんね。イメージを裏切らず安心して聴けます。サプライズといえば、タイアップがあの東海テレビ昼ドラ主題歌なことくらい?

● Starlight Destiny/SOUL'd OUT
 発売週のレベルの低さにも助けられ久々のオリコンTOP10入り。もう13枚もシングル出してたんだ... まあいつもの「SOUL'd OUT節」が炸裂してますわ。歌詞なしではほとんど歌の内容がわからないところはいつも以上の濃さかもしれない(^^;)。周囲がヒップ「ポップ」化していく中、我が道行ってます...

● stain/SOPHIA
 特大ヒットこそないもの、最小限の浮き沈みでここまできてるのは立派。もう10年選手だもんね。で、今回は明らかに売れ線とは一線を画す重いリズムのロック。詞も青年の心を残しつつ大人な世界も垣間見える面白い展開です。こうやっていろんな面を見せられるのも実績があってこそのわざか。

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