J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 今年末になって力作が続々と発売になりました。12月からはJ-POP日刊レビューもスタートしたので、ブログで毎日書いていったものをここに移植するつもりです。単純計算すると曲数が倍になるので更新は大変になりますが、HPにはHPなりの良さ(検索の引っかかり具合とかね)があるようなので。

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2006年12月分

● しるし/Mr.hildren <今月のイチオシ>
 7分を超える超大作バラード。ドラマ「14歳の母」との相乗効果もあって、3週目にして早くも50万枚超えそうな勢い。曲の立ち位置的には「[es]」に非常に近いものを感じる。テーマは違うけど、これを個人的ラブソングに落とし込んだらこんな形になるのかな、と。個人的には前作「箒星」の方が好きだけど、ここまで重くずっしり感のある曲が再び受け入れられるポジションにたどり着いた彼ら、やっぱすごいのかも。

● クリスマスの約束/ゆずおだ <今月の次点その1> 
 ゆずおだ TBSのテレビ共演からはじまった話題のコラボ。小田和正、ゆずのふたりともに高音の金属質な声が特徴なので、相当高いところでメロディーがせめぎあうのかと思いきや、暖炉にでもあたりながら聴きたい癒し系ソング。アレンジの隅々に小田の手グセが見え隠れするものの、今回は極力おさえてる印象ですね。3人のボーカルも音像を少し後ろめに置くなど、ゆずに対する配慮のあとが。企画モノとしては合格点じゃないっすか。

● 涙のふるさと/BUMP OF CHICKEN <今月の次点その2> 
 BUMPファンには悪いけど、今までの曲の中で第一印象でノックアウトされました。そのくらい彼ら独特の世界観と、ファン以外の人にも開かれた詞やメロディーのわかりやすさが共存してる。決して売れ線を狙ったわけじゃないんだろうけど、「わかる人にわかればいいだろ」的な、この手のバンドが陥りやすい壁をひょいと超えたんじゃないだろうか。バラード全盛の冬だから余計に身にしみる部分もあるのかも。とにかく次のアルバム、絶対聴きます!

● Ready Go!/WaT
 ここまで4作メジャー展開なシングルが続きます。しかも今回はアイドルポップス張りの過剰アレンジ。バレーボールタイアップというコンセプトにはかなり忠実だけど、アーチストWaTとしてはどうなんだろうと思ってしまう。オリコン初の1位獲得も翌週にはTOP10落ち。このままアイドル化していくのか?

● THE SHOW/KREVA
 いつもTOP10前後を漂ってますが今作で久々に上位に。元キックザカンクルー・MCUの木更津効果もあるんだろうけど、この人の場合シリアスなリリックの方が圧倒的にウケがいいようで。「ONE FOR THE MONEY」で始まるサビに自己を投影したかのようなハードな歌詞がなかなか強烈。SEAMOの対極か?

● ファースト・クリスマス/K
 今年のXmasソングおそらく一番乗り。前作「Brand New Map」が不発で超スタンダードなバラードに戻してきたけど、良くも悪くもスタンダードすぎ。最初洋楽のカバーかと思いました(^^;)。今回も20位前後と振るわず、奥の手も使い切ったこの後どうする?(少なくとも中途半端なトークはやめた方が^^;)

● 恋しくて/森山直太朗
 「夢みたい」との両A面。ここ数作の中では彼の最初のイメージ(「さくら」の頃)に間違いなく近いはずなのだが、アーチストパワーの衰えからかオリコン20位にも届かず。いい意味で奇をてらわず作品を発表してると思うんだけどな。ブレイク当初より押し引きもうまくなったし、映像とマッチしそうな曲。

● 歩いてる/モーニング娘。
 発売週にも恵まれ、3年半ぶりにオリコン首位獲得、ピンクレディーの記録も抜きました。最初はどうかな〜と思ってたんだけど、ドタバタに走ってた感のある最近のシングルに比べると結構落ち着いて聴ける。藤本&高橋と軸になるボーカルソロも入れつつ、余計なパート回しがなく8人のユニゾンが多いのがその一因かな。シャ乱Qのセルフカバーがあまりにも・・・だったので余計よく聴こえます。

● 君の好きなうた/UVERworld
 シングル初のミディアムバラード。攻撃的なラップパートがどう絡んでくるか興味大だったんだけど、量を抑えめにしてメロディーを整理したことで一般ウケする方向にもって行ってますね(今回タイトルもベタなくらいわかりやすいし)。デビュー当時はデジロックのイメージが強くてそれが個性だと思ったけど、認知度アップとともに最近のシングルは生音比率を増やしたウタモノバンドにシフトしてきた印象。

● り・ぼん/My Little Lover
 再開第1弾は夫・小林武史の元を離れてのスタートに。もっとアナログ色が弱まるかと思ったけど、まずは普通にポップバンドっぽいアレンジの曲でした。彼女のキャンディボイズもCD上では健在(でも生で聴くのとこれほど違って聴こえるアーチストも今どき珍しい^^)。年が年なんだから「Re:born」とかけたとはいえ、このタイトルは勘弁してほしかったけど・・・

● PASIO〜パッシオ/島谷ひとみ
 もはや彼女にはエキゾチック路線しか残ってないんでしょうな。オリコンひさびさベスト10目前で大量の新曲の前に撃沈。この曲でもうまく歌いこなしてるし、この路線では第一人者なんだけどな・・・いまいちブレイクし切れなかったMAXを思い起こせる感じ。突き抜けた部分が足りないんだろうか。一時期民族系の多かった中森明菜はドスが効いてたし・・・

● WON'T BE LONG/EXILE&倖田來未
 新ボーカルが入る前の録音ということで、どうしてもEXILE新曲までのつなぎにしか思えないのだが(それもたった1週間)。出来云々よりもまずそこを問いたい。年末のカラオケ需要ならもっと早くCDを出すべきだと思うし。あと、この曲はPVなしでは楽しみ半減な気がする。作品自体は原曲の方が真剣に「バブル」やってたし、時代背景を考えてもカバーは所詮「プチ」の域を出ていない気がするのだが。

● 或る街の群青/ASIAN KUNG-FU GENERATION
 アジカン初の映画タイアップ。しかもその前提で作られた楽曲だけに、どれだけファン以外の耳にも開かれた曲になるか期待していた。全体的に音の重心がまた下がった感じで「ファンクラブ」の頃より奇をてらってない感じは◎(相変わらず構成は一筋縄でいかないんだけど)。この曲は特に、サビだけ聴いてもピンとこないだろうし、重厚な間奏も含めて聴いてみることをおすすめ。ラストの余韻がサプライズ?

● ぼくはくま/宇多田ヒカル
 この曲にはまともなレビューはいらないのもしれない。いきなり「車じゃないよ、くま〜」だもんね(^^)。NHK「みんなのうた」用、コンセプトありきの曲だろうけど、微妙に毒をはいてるようなはいてないような(「けんかはやだよ」とか「じゃべれないけど」とかね・・・)。純粋に耳にはやさしい曲。むしろ販売側の問題で表記を「うただひかる」にするとか、一連の宇多田楽曲と別の企画モノとして売るべきだったと思う。

● 私の中の「いい女」/中村中
 前作「友達の詩」を聴いて「いい歌だわ〜」と思った人は、同一人物だと言われても疑ってしまうはず。確かに前の路線イメージが固定してしまうのもなんだけど、ここまで振り切るのはやりすぎでは? 最初SOPHIA?とか思った(苦笑)。あとタイトルにドンびきしました。自らGIDをネタにするにはまだ早いと思うし、リスナーはその先を見てるのでは? 申し訳ないけど来年はいない気が・・・

● INNOCENT SORROW/abingdon boys school
 T.M.Revolution西川貴教の新プロジェクトは4人組バンドとしてスタート。元WANDS、SIAM SHADEのメンバーが楽器隊にいるとおり、ハードロックを志向しつつも音はがちっとデジタライズされた印象。浅倉プロデュースの時から後期はかなりハードめに来てたからそんな違和感は感じなかった。しかし吠えるようなボーカルは健在。オリコン初登場5位とまずまずの滑り出し。

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