J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>
 12月からブログと並行になったJ-POPレビューですが、こちらの方もまとまった時点で毎月アップしていきます。毎月16曲紹介していたので、ところどころ休みながらだとちょうど月1回でいいペースかな。一覧して読めるのと、聞いてるうちに微妙に印象が変わって来ることもありますからね。あとは、万が一ブログが急に閉鎖になったときのことも考えて(^^;)。今月は中堅〜ベテランアーチストが結構頑張ってます。

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2007年1月分

● 哀歌(エレジー)/平井堅 <今月のイチオシ>
 ひさびさの新曲は話題の映画「愛の流刑地」タイアップ。かなりオトナ度の高い映像とマッチしそうな陰り満載の曲。「汚して/壊して」というフレースが出てくるサビは、これまでのバラードとまた違う官能的エモーションを感じます。このヤらしさ、好きだな。しばらく、無理ありまくりのアイドル路線に行ってたんで個人的には歓迎。だけど世間的評価は地味なのかな?

● FANTASY/Chara <今月の次点その1> 
 いきなり憂いのあるウィスパーボイスから始まるミディアムナンバー。一番ハスキーに聴こえる音域を見事にサビに持って来てるところあたり、かなり完成度高いです。あと、ここにもアレンジャーとして亀田誠治氏の名前が。平井堅、東京事変・・・全然違う印象の曲に仕上げるところがTKや小林武史とまた違って、陰の「時の人」です(^^)。

● Rolling star/YUI  <今月の次点その2> 
 YUIのシングル史上最もラウド。今回はアコギではなくてエレキ前面のアレンジで来ました。そろそろ次の展開がほしい・・・って思ってたところなんで、いい展開だと思う(アルバムではこのテイストの曲もあったしね^^)。詞が等身大をイメージさせるところで、これまでの印象からも大きくぶれてないのでファンも安心して聴けるだろうしね。ライブが楽しみな曲。

● Lovers Again/EXILE
 新ボーカルTAKAHIRO加入オーディションの時の課題曲にもなった作品。auタイアップ+バラードというと、一昨冬大ヒットの「ただ・・・逢いたくて」を思い出しますが、実は印象より微妙にテンポが速くて、歌にのめり込み過ぎると後ノリになってしまいそうな意外と難しう曲。果たして今回、テレビ等での披露はあるんだろうか・・・どう魅せるか個人的に興味ありなんだけど。

● 僕らの街で/KAT-TUN
 3rdシングルはま、まさかの小田和正書下ろしバラード(ジャニーズ勢への提供は初のはず)。普段より若干メロの起伏を抑えた感じがするのは、彼らの音域との関係もあるんだろうけど、詞の言葉遣いやちょっとしたメロディーのクセはまんま小田節。で、歌の方は無難にこなしてます。しいていうなら平坦すぎて最後まで流れちゃってるけど。

● ハナムケ/w-inds.
 21作のシングル中最もスローテンポなバラード。今回踊りの比重が少ない分、慶太以外の2人もコーラスで活躍(?)してます。ここまでバラードがなかったのが不思議なくらいだったけど、「ブギウギ'66」のちょいレトロがあって、慶太ソロがあって、その後の新境地ということでは評価できると思います(でも平坦で地味な印象はあるけどね)。

● 幸せのちから/sowelu
 同名の映画日本語版タイアップ。前作のドラマ主題歌が強力タイアップにもかかわらず若干コケ気味。今回はピアノ系超スローバラードだけど、いまいち他のアーチストとの差別化がね・・・横文字無国籍風名前の女性アーチストが増えてきている中、中堅どころとして何かひとつ突き抜けたものがあればいいんだけどね。

● Innocent Blue〜地果て海尽きるまで〜/mink
 おそらく今年avexがプッシュしまくってくるであろう歌姫の4thシングル。「蒼き狼 地果て海尽きるまで」映画の強力タイアップから想像できるとおり、スクリーン映えしそうな壮大なバラード。昨年倖田來未らとオムニバスでDVD発売してたけど、ジャンルも違うし正統派で売ってほしい。もひとついうとアーチスト的にもミステリアスな部分を残してた方が・・・

● フェイク/Mr.children
 40万枚限定シングルは映画「どろろ」主題歌。これまでのシングルの流れはいったん置いといて、完全に映画にチューニングをあわせた曲なんでしょうね。特に4つうちの無機質なリズムやSEなど、必ずしも4人の生音に拘ってないところにそんなことを感じました。最近のタイトル、スパッと1語言い切り系が多いのは桜井氏のいい心理状態の表れ?

● パラレル・ラブ/井上陽水奥田民生
 97年に「ありがとう」で衝撃のデビューを果たしたスーパーユニット。奥田のゆるゆる加減と陽水の突拍子もない思考回路、ある意味天才肌という意味では本当に合ってるんだね(^^)。ギターリフから作ったと思われるイントロからして、ふたりの世界に吸い込まれそう。実はC/Wの「クリスマス・バニラシェイク」の方が、歌詞は彼ら全開。深読みすると結構楽しいっす(^^)。

● 関風ファイティング/関ジャニ∞
 まだまだ「関」つながりでいきますか(^^;)。さすがに今回は関西弁ではなく、なんちゃって中華風(曲調がね)だけど、過去になくちゃんとしたポップス。といっても他のジャニーズ勢から見たら十分イロモノの範囲内ですが・・・ でも他のグループと差別化するために今のニッチな路線行くしかないんでしょうな。ちなみに通常盤+限定盤7種類。老舗T社までやるとは・・・

● 白い雪/倉木麻衣
 なぜ「名探偵コナン」タイアップなのかが全くわからないが(苦笑)、タイトルどおりの冬のバラード。ここんとこアップテンポが多くて、しかも無理しちゃってるな〜感が漂ってたのでこの曲選は正解だとは思う。でももうやりつくした感があるなあ。少なくともデビュー曲や「NEVER GONNA GIVE YOU UP」の頃の意外性は期待しちゃいけないのか。

● ボクラノLove Story/WaT
 前作「Ready Go!」から一転、真っ白な衣装で(だいたいテレビはこれだった)ウェンツがピアノ弾きながら歌い出したのにはびっくりした〜 アイドル視されそうになった反動か?(前作はテレビ出演ゼロだったもんね)。で、作品的には追っかけメロとかハモリもたくさんで工夫はあるんだけど、タイトル同様引っかからない感じ。ハマりすぎなのかな?

● Christmas Night/DA PUMP
 今ごろ昨年のクリスマスソングかい・・・と言われそうだけど(^^;)。最近の彼らの楽曲、なかなかサウンドがかっこいいです。今回もISSAのボーカルと他メンバーのコーラスがほどよく交じり合ってるし、打ち込みのリズムがいいグルーヴを醸し出してる。テレビでのプロモーションがあまりできなかったのが本当に残念。

● この世の限り/椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平
 映画「さくらん」タイアップ書き下ろし、椎名林檎としては3年ぶりのシングル。何でも東京事変でやるにはイメメージが固まらなかったとのこと。その通り、曲はフリージャズをも思わせる渋々なアレンジ。兄妹でのハーモニーは鈴木雅之&聖美を思わせるけど、曲は淡々としてるのにさらに濃厚。僕は作品ごとに豹変する彼女の存在、興味深いけど、王道林檎ファンからは賛否両論出そう。

● 儚く強く/ユンナ
 ずっとNHKタイアップのイメージが強かったのだが、今回はTX系アニメのタイアップ。韓国出身という異質さはあまり感じないが、どうも元気な女の子のイメージから抜けきれていないのも事実。今作もアップテンポながら、コードのスキマを縫うような難しいメロディーに行っちゃってるのが少し残念。
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