J−POP REVIEW

<CRAFTOWNERより>

 年度末前後からのジャニーズ勢シングル発売がすごいことになってます。3/21発売以降、NEWS-(TOKIO2位)-(発売なし)-関ジャニ∞-タッキー&翼-KinKi Kids-/嵐 と5組が首位獲得。TOKIOが2週めのコブクロに敗れる波乱はあったものの、あとは順当。

 で、このあともB'zの発売週を外して、テゴマス-V6-トリオ・ザ・シャキーン(「喰いタン」出演の少年隊東山他のユニット)-KAT-TUNと続きます。V6-ゆず、テゴマス-桑田ソロ&XILEkt簡単に首位を取れなさそうなもののありますが、。らく初動関ジャニからB'zの週を飛ばして連続8組首位の可能性もゼロではないわけで(苦笑)。ここにいないのはSMAPぐらい?と考えると、彼らが年2〜3作+昨年のようなKinKiソロとか期間限定ユニットが入ってくれば年間の過半数の週で首位獲得の可能性も。

 うーん、やっぱり他のアーチストにも頑張ってもらいたいなあ。

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2007年4月分

● 蕾/コブクロ   <今月のイチオシ>
 フジ月9「東京タワー」主題歌。このところドラマタイアップに引っ張りだこの彼ら、小渕のソロから静かに入るAメロ→黒田のBメロ→「消えそうに咲きそうな〜」と印象的なサビと彼らのバラード王道路線です。サビ前にひとつヤマを持って来て期待感を持たせたり、サビの後半でダメ押しのメロがあったりとかなりおなかいっぱいの構成。キーも全体的に高め。ぜひ熱唱してください(^^)。

● Anything For You/BONNIE PINK <今月の次点> 
 ベスト盤を挟んで、シングルとしては「A Perfect Sky」以来ちょっと間隔があきました。今回はかなりロック色が強いアレンジだけど、バックに流れてる漂うようなシンセの音やベースのうねり具合に彼女の強さやダイナミックさが現れているような。メロディーに乗せた時にタイトルの「For You」が不思議なところで切れるんですね。ブレイク後にも関わらず安易な売れ線にいかなかったのは拍手。

● CHE.R.RY/YUI 
 彼女のシングル史上最も明るい曲。au春のタイアップということで、さすがに眉をひそめて歌うのはないよな・・・と思っていたが、サビのところ以外はいつものとおり結構歌詞がぎゅー詰めになってますね(^^;)。音の印象はギター中心で変わらないけど、「TOKYO」あたりからいろんなテンポ&色彩の曲に挑戦しているのがいい成長の源になってるんじゃないかな。2ndアルバムは予想よりロック寄りでしたが。

● サクラ色/アンジェラ・アキ
 すっかり中堅どころの雰囲気が漂ってるけど、まだ1stアルバムが出た直後のシングルなんですよね(^^;)。しかもシングルは約10ヶ月ぶり。今の季節にピッタリの内容ですが、ハーフの彼女がどうしてここまで和のテイストを情感たっぷりに歌い上げられるのか、やっぱり不思議です(トークの時の微妙ななまりがもっと不思議)。彼女に関しては「ピアノ弾唱」のイメージで突っ走っていいでしょう(^^)。

● 大阪Lover/DREAMS COME TRUE
 第一印象で「何でドリカムが関西弁?」と思ったら、こちらはUSJとのタイアップ。期間限定アトラクションなどもお目見えするとか。ドリカムワンダーランド開催の年で、彼女らのエンタテインメント性が発揮されている、という意味ではハッピーな曲に仕上がっています。初期の曲に出てきそうな初々しいカップルの設定もかえって新鮮か。

● 茜空/レミオロメン
 こちらは07年版JRAタイアップ。美しい映像と確かな実力のアーチスト起用では定評のあるJRAだけに、レミオロメンもここまで辿り着いたか、と思ったのだが、意外とセールスは伸びてません(^^;)。今回もバラードなのはタイアップ起因として、「3月9日」「粉雪」からの呪縛がまだとかれてないのかな。難しいメロディに挑んだ結果、藤巻のボーカルがついていってないところがあるのも気になりました。悪くはないんだけど。

● 素直なまま/中島美嘉
 タイアップとなっているauの選曲には、さすが「着うたフル」仕掛人だけあってセンスの良さを感じることが多いけど、この曲も中島のウェットだけど湿りすぎないボーカルのよさを引き出していると思います。クレジットにケツメイシのRYOJIの名前があるのが意外な気もするけど、彼の器用さも改めて実感。それだけにアルバム同発なのがもったいない・・・オリコン初登場18位と不振。

● sha la la -アヤカシNIGHT-/宇浦冴香
 GIZAがただいまイチオシ中の現役女子高校生。まだシングル2作めにしてB'z稲葉作詞曲+コーラスにまで参加ということで相当力入ってたと思われます。個人的にはもう少し後でも良かった気がするけどね。ロック系ボーカルがあまりいないGIZAで貴重な存在になるか。作品的には・・・名前を伏せられたら誰の曲かまだわからない(^^;)。意外と個性がないというか、まだ曲に負けてますね。

● 彩り/Mr.Children
 前作を超える勢いでヒット中の最新アルバム「HOME」のリード曲。テレビ出演でも重点的に演奏されています。おそらくアルバムのトーンを代表しているであろう、日常の中にあるささいな喜びをタイトルフレーズに込めたあたりに、今の彼らの精神的安定を感じます。アコギとエレキとピアノがほどよくブレンドされた音作りは初期の匂いも。当分トップを走りそうなことを改めて実感。

● 星をめざして/NEWS
 メンバー6人となって1年ぶり再始動となった新曲は、なかにし礼作詞+スウェーデン陣の作曲という驚きの組合せ。かなり幅広い年齢層を意識したミドルテンポの正統派ポップス。休止中のテゴマスや関ジャニ∞の活動がいい方に作用してか、山下以外にもメンバーの声の個性が立ってきたように思います。むしろ山下の鼻づまり声ソロ、少ない方が楽曲的には安心して聴ける(^^;)。

● 卒業、そして未来へ。/Monkey Majik+SEAMO
 Monkey Majikコラボ第2弾は意外やレーベルを超えての組み合わせ。上昇気流に乗るSEAMOとのタッグ、目のつけどころは悪くないと思ったが、ちょっと歌部分とラップ部分が分離しちゃってる気がするなあ。ラップ部分もMonkey Mojikの英語が流暢すぎ(^^;)。それから卒業シーズンに便乗したんだろうけど、お互いいい人路線で行きたいのかな? もう少し毒があってもよかったような・・・

● I'm Here/伊藤由奈
 首位を獲得した1stアルバム後初のシングルは映画「アンフェア」主題歌。フジ系ドラマの映画化は「海猿」と同じフォーマット、タイアップ的には申し分なかったはずなのだが、どうもバラードのイメージが強いんでしょうか。セールスは思わぬ不振。この曲自体はビートは強いものの決してテンポが速いわけではないんだけどね。オケが少しうるさくて空間的な広がりを狭めちゃってるのかな?

● CROSS SEASON/玉置成実
 高校卒業&ベスト盤発売後1発めは「抜け出した授業〜」から始まる文字通りの卒業ソング。シングルでは初となる浅倉大介とのタッグなんだけど、従来のダンサブル路線を継承しつつも音圧少なめ&ゆったりしたテンポは、聴いた印象が全然違って新鮮。デジタル音との相性がいい声だけに、新たな鉱脈発見、と個人的には思います。セールス面はこれまでのタイアップ依存のツケが重いのも事実だけど。

● 春の風/熊木杏里
 前作「新しい私になって」が資生堂CMで話題となったソングライター。春の歌乱立状態の今年はちょっと埋もれてしまった感があるけど、シンプルなアレンジにふわりとした声は、まさにこの季節が一番合っている気がします。映画「バッテリー」主題歌にもなっており、青春のにおいもどこか感じさせます。意外と同路線の人がいないので、今のまま地道にキャリアを積んでほしいなあ。

● way to heaven/上戸彩
 4月からはホテルウーマン役でドラマ主演と、制服のある職業はほとんどひととおりやったんじゃない?状態の彼女。新曲はこれまでのタテノリとは違った16ビート&ちょっとお洒落なコード進行が印象的。うーん、彼女の声というか歌唱力ではちょい持て余してる気がするが(^^;)。80年代のアイドルをほうふつとさせる今どき貴重な佇まいはあるけどね。それにしても、ドラマタイアップもなくポンと出された感が強いこの曲、なぜこの時期に?

● キャンディ・ライン/高橋瞳 
 アニメタイアップで久々のTOP20入り。ただデビュー作にして平成生まれ初のチャート首位となった「僕たちの行方」に比べるとインパクトはかなり落ちてきてます。楽曲は3作連続で元JUDY AND MARY・TAKUYAのプロデュース。ミドルテンポながら激しめの曲調になってます。この方向で固まってくれば息を吹き返しそうだが、地方出身高校生でのブレイクは早すぎた感がある?

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