２００７年10月分

● ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜わたしたちの未来予想図〜/DREAMS COME TRUE
　　　 　＜今月のイチオシ＞

　ドリカムの「未来予想図」が元で映画が作られ、その映画のために彼女らが「３部作完結編」として書いたバラード。今年の彼女らは本当に精力的です（吉田美和の例の悲しい知らせがあって、その後の状況が気にはなりますけどね･･･）　気のせいかもしれないけど、曲から強い気を感じます。ストーリーやフレースなど相当な縛りと、ファンや業界からの期待があったうえでここまでの作品を仕上げてくるのはさすが。３部作で一番好きかも(^^;)。

● 僕等 バラ色の日々/鬼束ちひろ　　＜今月の次点＞　

　活動再開第２弾＆４年半ぶりとなるアルバム先行シングル。タイトルだけ見ると幸せそうな曲にも思えますが･･･やはりそこは今の鬼束さん。期待を裏切らない重苦しい空気満載です(^^;)。すべてが幻と消え去り、僕ら二人だけ取り残されてもそこは「バラ色の日々」と歌ってる、ある意味恐ろしい曲です。ボーカルは前作「everyhome」より若干落ち着いてきた気もするけど、アレンジが分厚くなってるせいかもしれない。アルバムも全編こんな感じ？ (^^;)

● ギフト/ET-KING　　＜今月の次点その２＞　

　前作までの印象がどうも「関西版・湘南乃風」だったのですが、彼らは男気っぽいところを見せつつも基本はハーートフルな方で攻めていくんでしょうかね。タイトルからしてかなりベタですが、内容はいわゆるリスペクトもの。最初は何とも感じなかったんですが、同じダミ声でも関西在住歴の長い僕にとってはこっちの方がしっくりくるのは感覚的なおのでしょうかね？　続いてＫとの異色コラボも出ますが、完全にＫが彼らのペースにハマってるのが面白い(^^)。

● 愛のうた/倖田來未

　前作「FREAKY」がかなりハードめな曲調だったんで、おそらく次はバラードかな･･･と予想してたらそのとおりだった(^^;)。めずらしくひねりをあまり感じないし、異常に歌い上げてる感もないんですんなり聴けるんだけど、逆に頭に残らないかも（タイトルも超がつくくらい普通）。時期的にもちょっと早い気がするし、年末までこの曲で引っ張るつもりなんだろうか。それより初動7万枚割れっていうひそかにセールスジリ貧状態になってる方が気になる･･･

● LOVE&TRUTH/YUI

　相変わらず「CHE.R.RY」以外のシングルはほとんどマイナー系、それもハマりすぎてる今どきめずらしいアーチストです（苦笑）。で、今回もややスローめなんだけど、ストリングスでアレンジに厚みを出したりとこれまでにない音になってます。弾き語りorバンドサウンドを狙ってた感じがあるんで、なかなか面白い回し方だと思う。作品の引き出しはそろそろ尽きてきたかな？って感じなだけに、このへんで人気高値安定を図っておきたいところかな。

● 青い蝶/秦基博

　1stアルバム「コントラスト」前の先行シングル。前作「鱗（うろこ）」より若干テンポ遅め、曲もやや難しめ、アルバムにつなげるセットアッパー的な作品だと思うんですが、自己最高位を記録してます。さすがスガシカオやスキマスイッチをブレイクさせたオーガスタ(^^)。同じ事務所の山崎まさよしを含めた３組のちょうど真ん中あたりのポップさ＆ハスキーさ＆明るさなんですよね。今後どう化けるかすごく楽しみです。

● つないで手/一青窈

　ベスト盤とオリジナルをはさんで、シングルは約1年９ヶ月も出てなかったんですね。ベスト盤で人気挽回･･･の流れに持って行きたかったが、その後一連の芸能ネタなんかもあって、今回の新曲もあまりメディア露出はありませんでした。その新曲、編曲は「話題の人」ではなく、何作も過去に組んでいる武部聡志氏と組んでいて、曲調も「ハナミズキ」などに近いオーソドックスなテイスト。タイトルに若干狙った感が見えるが、まずまずのリスタートか。

● LOVE LETTER/BoA

　早くも年末仕様？のミディアムスロー。詞が相変わらずベタな感じがしないでもないんだけど、ひさびさにファン以外の人も安心して聴ける曲になってます。今回は発売前からテレビ露出も多いしね（気のせいか化粧が厚くなってる気がするけど･･･歌とは関係ないか^^;）。見方を変えれば、これまでのBoAのバラードの域を出ていないとも言えるんだけど。同性からの支持が減ってきてる印象があるのが気になるなあ。

● 人魚姫の夢/松任谷由実

　最後か？とも言われているコンサートと水上ショーの融合「シャングリラ」関連で発売された新曲。この年にしてCDジャケットに堂々とナマ肩を見せてるユーミンって･･･（それを言えば中島みゆきも意外と堂々とPVに顔出してるもんね、やっぱり永遠のライバルなのか？^^）で、ゆずらとコラボった「ミュージック」といい、最近の曲にはいい意味でのJ-POPらしいメロディーラインが戻ってきた気がします。自然に漂う哀愁感が ◎です。

● 赤い糸/RAG FAIR

　ひさびさの新曲は約２年ぶりにオリコンチャートTOP10入り。アカペラを売りにデビューしてきたけど、このところは切ない系の良質ポップスにシフトしてきてます。個人的には音楽の種類を限定しない意味では正解だと思うな。今回もハモリの厚みや割合、他の楽器のアレンジとの具合がちょうどよくハマってて、適度な音の仕上がりになってます。ゴスペラーズより全体的に音が軽いのも、結果的にかぶりがなくていい方向に出てるかも。

● この歌を・・・・・・・・♪/K×ET-KING

　どこに接点があったのか今だにわからないんだけど、なにわのラップ集団と韓流R&Bボーカリストの意外なコラボ。楽曲的にはかなりET-KING 寄りなんだけど、Ｋもアップテンポな歌をアルバムでは歌ってたりしたから本人の中では違和感ないのかな？　それにしてもシルキーな歌声とがなりたてラップがミックスされると（しかも打ち込みリズムに乗って）すごいことになるもんですね・・・KREVA×スピッツ草野のときより衝撃大きかったです(^^;)。

● ここにいるよ feat.青山テルマ/SoulJa

　突如有線から火がつき、ついに着うたやオリコンチャートでもTOP5近くまで上昇してきました。詞曲＆名義はSoulJa（女性ボーカル）ですが、実質半分くらいは青山テルマ（ラッパー）のパートです。音はどっちが主導権をとって作ってるんだろう？Dragon Ash降谷が参加してた「garden/Sugar Soul feat. kenji」を思わせる組合せではありますね。曲はひたすら淡々とメロウ。でもって歌詞はこれが2007年の彼/彼女ら世代の感覚なんでしょうね・・・

● 青空の破片/SOPHIA

　今年は精力的にシングル出してます。何と新曲は「愛の賛歌」のメロディーに別の歌詞を乗せて歌っているという大胆カバー。でもって、内容こそ変わってるものの、松岡のボーカルがおおらかなメロディーを壊さないように丁寧に歌っている（でも歌い上げるまでは行っていないさじ加減）ところあたり好感が持てます。アコギざっくり部分とバンドアレンジの対比も面白いね。彼らの音楽的雑食性を垣間見た気が。

● 笑顔/松浦亜弥

　GAMの活動があったんでソロとしてはすごく間隔があいた気がします。今回の楽曲提供は、こちらもアーチスト活動を再開した谷村有美。出来は可もなく不可もなく・・・って感じなんだけど、最近の彼女、特にバラード系の曲になると歌い上げすぎるキライがあるのが気になります。そこまで力まなくても、十分歌の良さなり彼女の伝えたいことは届くと思うんだけど。もう「桃色片想い」や「ね〜え？」は完全に過去のもの・・・？

● CLAP＆LOVE/絢香

　両A面扱い、発売翌週には「why」の方を頭に持ってきたDVD付き盤の変則リリースでも話題になった彼女の新曲。こっちは1stアルバムには結構入っていたアップテンポ。昨年の「Melody」「Real voice」の雪辱を晴らす結果にはなりました（２週連続TOP5入り）。結構評価も上々みたいだけど、いい意味での初々しさがなくなっていってるようなのがちょっと残念かな〜　フェイクで押し切るんじゃなくていいメロディーを歌ってほしいなって個人的には思うんだけど。

● SHINE/東方神起　

　巧みなプロモ戦略で、気がつけば他の韓国勢アーチストに１馬身以上の差をつけた感が。今作もオリコン初登場２位を記録（でも翌週は20位圏外に･･･）　彼らの歌って、今作のようなEXILEなんかにも通じるダンサブルメジャーアップテンポか、同じくEXILEあたりが歌いそうなR&Bバラード系の２種類しかないような気がするんだけど（要するにEXILEの路線とかぶりまくり）。あとね、やっぱり日本語の発音がまだ耳につく･･･どこがどう違うんだろ？

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